ニュース
ソニー、17cmで147型投写できる4Kプロジェクタ。550万円
“ほぼ真下”から4K映像。レーザー光源採用
(2014/11/10 13:42)
ソニーは、約17cmの距離から最大147インチの映像投写が出来る、超短焦点の4K SXRDレーザー光源プロジェクタ「VPL-GTZ1」を11月より発売する。価格はオープンプライスで、想定売価は550万円。業務市場向けに展開する。
ソニー独自の光学系システムにより、約17cmの至近距離から最大147インチの4K映像の投写が行なえるプロジェクタ。従来超短焦点プロジェクタでは難しいとされていたズーム機能も搭載し、約1.6倍の電動ズームに対応。最小66インチから画面サイズを選択できる。フォーカスやコーナーセレクションも電動で調整可能。投写画面サイズは66~147型。光出力は2,000ルーメン。
映像デバイスは独自の4K SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)で、解像度は4,096×2,160ドット。光源にレーザーダイオードを採用することで、ランプ交換が不要で、長期間メンテナンスの必要がないという。輝度半減時間の目安は約2万時間。また、レーザー光源のため、起動時のウォームアップの時間がかからず、電源オンボタンを押してから約12秒で映像投写できる。
超短焦点投写により、スクリーンのほぼ真下から投写できるため、狭い空間や人がスクリーン前を歩くような環境でも制約が少ないとする。また、プロジェクタを複数台並べ、映像を繋ぎ合わせて投写するマルチプロジェクションにも対応。大画面を近距離から眺める美術館や博物館での映像展示、電子モックアップなどの工業デザイン、研究所における映像シミュレーションなどでの活用を想定している。
スクリーン際の床置きだけでなく、リア投写や天井吊り下げにも対応。入力端子はHDMI×4。RS-232CやEthernet、IR INなども装備する。消費電力は520W。外形寸法は1,250×535×265mm(幅×奥行き×高さ/ハンドル部含む)、重量は約55kg(ハンドル部含む)。アクティブ3Dメガネ「TDG-BT500A」を使った3D表示にも対応する。
ソニーは、デジタルシネマや家庭向けだけでなく、4Kによるシミュレーションやエンタテインメントといった業務用領域での4Kアプリケーションを4K映像の新たな成長領域として位置づけ、普及・拡大に取り組む方針。「VPL-GTZ1」は、11月19日から幕張で開催されるInter BEE 2014でも展示する。