ニュース

ケンウッド、約8万円の地デジ対応「彩速ナビ」エントリーモデル

 JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのカーナビ「彩速ナビ」の新機種として、エントリーシリーズ「TYPE-L」の地デジ/ワンセグ対応モデル「MDV-L502」を12月上旬に、ワイドコンソール用の「MDV-L502W」を12月中旬に発売する。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後。

MDV-L502
MDV-L502W

 MDV-L502/L502Wは、7型/800×480ドット液晶を備え、地上デジタル放送やDVD/CD/SD/USB再生に対応。別売ケーブルを使ってiPhone/iPodも接続できる。デュアルコアCPUによる「ジェットレスポンスエンジンIII」を搭載し、地図スクロールや画面切替などの高速レスポンスを実現している。

 地デジチューナは、車載用OFDM ICの採用や、専用シールドでデジタル基板からの放射ノイズもれの排除などで車内外のノイズを抑え、電波が弱くてもクリアな地デジ放送を受信できるという車載システムを搭載。ワンセグ受信にも対応している。DVD部はDVDビデオのほか、地上デジタル放送の番組をVRモードで録画したCPRM対応DVD-R/RWディスクなども再生できる。

 iPhone/iPodを別売ケーブル経由で接続し、コントロールをナビ本体で行なえる操作モードを搭載。iPhone/iPodで再生中の音楽ファイルのジャケット画像を子画面に表示できる。USBメモリやSDカードなどの音楽(MP3/WMA/AAC/FLAC/WAV/Vorbis)や動画(MPEG-4、MPEG-4 AVC/H.264、WMV)にも対応。SDXCカードもサポートする。CDからSDへの最大約4倍速録音も可能で、音質は標準または高音質の2種類から選択できる。

 音質補正機能として、リスニングポジションまでの距離が等しくなるように仮想スピーカー位置を調整する「リスニングポジション設定」を搭載。そのほか、走行速度に応じてリアルタイムに音質を自動補正する「Drive Equalizer+」や、フロント/リアスピーカーの取付位置やツイータのサイズに最適な特性を設定する「スピーカー設定」、デジタル音源補正機能を搭載。13バンドのイコライザと、ロック、ポップスなど6種のプリセットイコライザも利用できる。アンプの最大出力は50W×4ch。

 ホーム画面はシンプルなレイアウトを採用し、フリックやタッチによりスマートフォン感覚で操作可能。地図データなどを高速で検索・表示できる独自のデータ圧縮技術「S3 フォーマット」を採用。GPSは準天頂衛星「みちびき」に対応する。進行ルート先にある分岐点までの残距離と進行方向を表示色の変化で感覚的に伝える「ここです案内」や、必要頻度の高いランドマークを選択/表示する「500mランドマーク表示」などのナビ機能を搭載する。また、iOS用アプリ「NaviCon」により、地図画面のリモート操作や目的地の設定、他アプリやWebサイトの地点情報などの目的地設定も行なえる。

 このほか、自動車販売やカーリース/レンタカーなどの特定販路向けモデルとして、Bluetooth搭載の「MDV-D502BT」と、そのワイドモデル「MDV-D502BTW」も12月上旬より順次発売する。価格はいずれもオープンプライス。

(一條徹)