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ケンウッド、スマホ感覚操作の「彩速ナビ」エントリー機

Android連携を強化したCD/Bluetoothレシーバも

 JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのカーナビ「彩速ナビ」の新機種として、スマートフォン感覚で操作できるというワンセグ搭載のエントリーモデル「MDV-L402」を11月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は65,000円前後。また、自動車販売やカーリース/レンタカー向けの特定販路向けモデル「MDV-D402BT」(ワンセグ/Bluetooth搭載)と「MDV-D202」(ワンセグ非搭載)も、11月上旬より発売する。価格はオープンプライス。

彩速ナビ「MDV-L402」

 市販向けカーオーディオの新モデルも発表。DVD/CD/USB/iPod対応の「DDX6015W」など2DINレシーバ3モデルや、Bluetooth搭載「U400BT」など1DINレシーバ5モデルを11月上旬より順次発売。さらに、特定販路向けの1DINモデル「RDT-171」も11月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、2DINの「DDX6015W」が44,000円前後、1DINの「U400BT」が19,500円前後。ラインナップの詳細は後述する。

彩速ナビ「MDV-L402」

 7型/800×480ドット液晶を備え、フリックやタッチなどスマートフォン感覚の操作を実現したというカーナビのエントリーモデル。AV機能として、ワンセグ受信のほか、DVD/CD/SD/USB再生に対応。別売ケーブルを使ってiPhone/iPodも接続できる。

 ワンセグチューナは、デジタル基板からの放射ノイズもれの排除などで車内外のノイズを抑え、電波が弱くてもクリアなワンセグ放送を受信できるという車載システムを搭載。DVD部はDVDビデオのほか、地上デジタル放送の番組をVRモードで録画したCPRM対応DVD-R/RWディスクなども再生できる。

 iPhone/iPodを別売ケーブル経由で接続し、撮影した動画や写真をナビ画面で楽しめる「External mode」も搭載。iPhone/iPodでの音楽再生中はジャケットを子画面に表示できる。iPhone/iPodのコントロールをナビ本体で行なえる操作モードも備える。

 USBメモリやSDカードなどの音楽(MP3/WMA/AAC/FLAC/WAV/Vorbis)や動画(MPEG-4、MPEG-4 AVC/H.264、WMV)に対応。SDXCカードもサポートする。CDからSDへの最大約4倍速録音も可能で、音質は標準または高音質の2種類から選択できる。

 新たな音質補正機能として、リスニングポジションまでの距離が等しくなるように仮想スピーカー位置を調整する「リスニングポジション設定」を搭載。そのほか、走行速度に応じてリアルタイムに音質を自動補正する「Drive Equalizer+」や、フロント/リアスピーカーの取付位置やツイータのサイズに最適な特性を設定する「スピーカー設定」、デジタル音源を補正する「リアライザー」などを搭載。13バンドのイコライザと、ロック、ポップスなど6種のプリセットイコライザも利用できる。アンプの最大出力は50W×4ch。

 ナビの新機能として、進行ルート先にある分岐点までの残距離と進行方向を表示色の変化で感覚的に伝える「ここです案内」や、必要頻度の高いランドマークを選択/表示する「500mランドマーク表示」に対応。見やすさを追求するため、ナビゲーション文字のサイズは出荷時に「大」に設定されている。そのほか、準天頂衛星「みちびき」にも対応。iOS用アプリ「NaviCon」により、地図画面のリモート操作や目的地の設定、他アプリやWebサイトの地点情報などの目的地設定が行なえる。

 HOME画面には、AVソース選択、目的地検索、AV画面や現在地画面など、各種画面への切り替えや、フリック操作による左右ページへの移動が分かりやすいシンプルなレイアウトを採用。地図データなどを検索・表示する際に高速レスポンスを実現する独自のデータ圧縮技術「S3フォーマット」により、HDDナビと同等レベルの膨大なナビデータを収録しながら、スマートフォンのような手軽さで情報を活用できるという。ディスプレイは7段階のチルトや、4段階の取付角表示調整機能を装備する。

カーオーディオ

 DVD/CD/USB/iPod対応の2DINモデルとして「DDX6015W」、「DDX6015」、「DDX3015」の3製品、CD/USB/iPodなどに対応する1DINモデルは「U400BT」、「U300BT」、「U400」、「U300」、「U300R」の5製品をラインナップする。

2DIN DVDレシーバ。左上がDDX6015W、右上がDDX6015、下がDDX3015

 2DINモデルのうち、DDX6015Wはワイドコンソール対応で、専用のキーレイアウトを採用している。DDX6015WとDDX6015は7型、DDX3015は6型液晶を備え、解像度はいずれも800×480ドットで、タッチパネル対応。

 3モデルとも、DVD/CD再生やUSB/SD内の動画、音楽再生に対応。iPhone/iPodを接続して、音楽やインターネットラジオアプリの「TuneIn Radio」、「TuneIn Radio Pro」なども楽しめる。バリアブルカラーイルミネーションを備え、プリセットカラー8色に加えて、RGBの3色を各32段階調整することで約32,000種類のオリジナルカラーを設定可能。また、イルミネーションの色が時間とともに変化するスキャンモードも利用できる。アンプの最大出力は50W×4ch。

1DIN CDレシーバ。U400BT(左上)、U300BT(右上)、U400(中央)、U300(左下)、U300R(右下)

 1DINモデルは、5モデルのうちU400BTとU300BTがBluetooth搭載で、スマートフォンなどの音楽をワイヤレスで受信したり、ハンズフリー通話に利用できるほか、ボイスコントロールも可能。iPhoneのSiriアイズフリーを利用でき、収録された音楽を呼び出して再生したり、電話を掛けるといった動作が行なえる。U400BTのみ、CDドアカバーも備え、ホコリの侵入を防ぐ。U400BT/U400は1,000色のバリアブルカラーイルミネーションを装備。

 5モデルともUSBやAUX入力を搭載。新機能として、Android 4.1以降のスマートフォンに収めた音楽を快適に操作できるという「KENWOOD Music Play」を搭載。Android Open Accessory Protocol 2.0(AOA2)に対応した無料アプリで、スマホ内の音楽をアーティスト、アルバムなどの項目から選択/再生できる。ネットラジオの「TuneIn Radio」、「TuneIn Radio Pro」も利用可能。

 また、別売ケーブルを介してiPhone/iPodと接続し、レシーバ側からも操作できる「APP & iPodコントロールハンドモード」も搭載。iPhone/iPod入力にワンボタンで切り替えられるiPodキーも装備。USBメモリなどに収録した音楽も再生可能。USB内のファイルにデータベースを付加して管理できるWindows用ソフト「KENWOOD Music Editor Light」にも対応する。いずれも最大50W×4chのMOS FETアンプを内蔵する。

製品型番発売時期店頭予想価格
2DIN DVDレシーバDDX6015W12月上旬44,000円前後
DDX601544,000円前後
DDX301511月中旬34,000円前後
1DIN CDレシーバU400BT11月中旬19,500円前後
U300BT11月中旬15,000円前後
U40011月上旬14,500円前後
U30012,000円前後
U300R12,000円前後

(中林暁)