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ブラザー、メガネ不要で高解像度化した業務用HMD「エアスカウター」次世代機

 ブラザー工業は7日、業務用ヘッドマウントディスプレイ「AiRScouter(エアスカウター)」の新モデル「WD-200S(仮)」を発表した。装着方法が従来のメガネ型から、フレキシブルアーム付きヘッドバンド方式に変更され、メガネを装着せずに映像を投射できることが特徴。1月14日~16日に東京ビッグサイトで開催される「第1回 ウェアラブルEXPO~装着型デバイス技術展~」に参考出品する。

WD-200S(仮)
装着イメージ

 エアスカウターは、光源からの映像を目に投射することで、目の前に映像が浮かんで見えるヘッドマウントディスプレイ。離れた場所からの教育やトレーニング、医療機器のサブモニター、セキュリティ・メンテナンス業務などでの使用を想定。画面を見ながら作業ができ、情報を確認する際に大きく視線を動かす必要がないため、作業効率の向上やミス防止に貢献するという。

 発売中の「WD-100G/100A」はメガネにデバイスを取り付ける必要があるが、WD-200Sは新開発のアームバンド付きヘッドバンドにより、メガネを装着せずに映像を投射可能となった。一般的なメガネやゴーグルの上からでも使用できる。

 1m先に13型相当の画像が表示され、解像度は1,280×720ドット(現行のWD-100G/100Aは800×600ドット)。ピント調整はダイヤル式で、焦点距離は30cm~5m。画面透過性を透過/非透過から選択できる。

 専用のコントロールボックスに入力端子やバッテリを搭載。入力は現行のUSB 2.0から、HDMIとコンポジットに変更されている。電源は内蔵バッテリのほかACアダプタも使用可能。

 ヘッドディスプレイの外形寸法は70×35×26mm(幅×奥行×高さ)で、重量は約35g。ヘッドバンドやヘッドディスプレイ、ケーブルを含むヘッドマウントユニットの重量は約141g。コントロールボックスの外形寸法/重量は115×83×28mm(同)/約204g(内蔵バッテリ含む)。

(一條徹)