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ハイレゾ5.1chなど臨場感を追求した新レーベル「HD Impression」配信開始
(2015/1/21 19:52)
オンキヨーエンターテイメントテクノロジーは、ハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」において、レコーディングエンジニアの阿部哲也氏による、5.1chサラウンド音声を中心とした新レーベル「HD Impression」の第1弾を配信開始した。「La Preghiera/みくりやクワイア」と「Song of the Heart/植草ひろみ 早川りさこ」、「Salone/高木里代子」の3作品で、5.1chのドルビーTrueHD/WAV/FLACのほか、2chではDSD 5.6MHzと、96kHz/24bitのWAV/FLACで配信する。アルバムの価格は2,000円~3,000円で、作品により異なる。
「HD Impression」は、藤田恵美「camomile」シリーズなどを手掛けたエンジニア、阿部哲也氏が立ち上げた新レーベル。サラウンド音源を中心に、「感動した音を忠実に再現し、リアルで臨場感のある作品制作を目指す」としている。第1弾作品の制作には、オンキヨーの家庭用AVアンプなどを使用しており、同社試聴ルームに用意したサラウンド環境で、ミックスとマスタリングを行なった。また、3作品ともDSDファイルは、モニターアウトをアナログでKORG MR-2000Sに出力したものを使用している。
みくりやクワイア「La Preghiera」
「みくりやクワイア」は、東京都港区麻布にある教会で10年以上に渡り専属ソリストを務めた、女性三声によるアンサンブルグループ。礼拝堂でワンポイントで収録し、特にサラウンドではよりリアルに聴こえるという。
税込価格は、2chの96kHz/24bit WAV/FLACがアルバム2,500円、単曲400円。DSD 5.6MHzはアルバム3,000円、単曲500円。5.1chは96kHz/24bitのWAV/FLAC/ドルビーTrueHDで、アルバム3,000円、単曲500円。
【e-onkyoで購入】
みくりやクワイア/La Preghiera
植草ひろみ、早川りさこ「Song of the Heart」
チェリスト植草ひろみと、NHK交響楽団のハーピスト早川りさこの、幼なじみ2人による演奏をライブ録音。オーバーダブはせず、コンサート一発録りとなっている。
アルバムのみの販売で、税込価格は、2chの96kHz/24bit WAV/FLACが1,500円、DSD 5.6MHzが2,000円。5.1chは、96kHz/24bitのWAV/FLAC/ドルビーTrueHDで各2,000円。
【e-onkyoで購入】
植草ひろみ、早川りさこ/Song of the Heart
高木里代子「Salone」
新進ジャズピアニスト・高木里代子のライブ収録アルバム。幼少からクラシックピアノを学び、慶応大学在学中からジャズを弾き始めて卒業後は都内のライブハウスを中心に活動。2000年代後半からハウスミュージックに傾倒し、DJ牧野雅己と組んだ「インナー・シティ・ジャム・オーケストラ」で注目を集めた。'10年代からは「ICJO」活動と並行しながら、新たな可能性を求めてストレートなジャズピアノの活動の場を広げている。
配信アルバムは、東京・成城学園にほど近い小ホール「サローネ・フォンタナ」で開催されたソロピアノコンサートで公開実況録音した音源。ピアノは“ウィーン三羽烏”の一人、イェルク・デムスの持ち物というベーゼンドルファーのやや小型の古いグランドを使用している。
税込価格は、2chの96kHz/24bit WAV/FLACがアルバム2,000円、単曲400円、DSD 5.6MHzがアルバム2,500円、単曲500円。5.1chの96kHz/24bit WAV/FLAC/ドルビーTrueHDがアルバム2,500円、単曲500円。
【e-onkyoで購入】
高木里代子/Salone
試聴イベントも開催
「HD Impressin」の第1弾配信を記念した試聴イベントも実施。阿部哲也氏本人が解説を行なうほか、第1弾リリースのミュージシャンも参加し、「2chから5.1chサラウンドまで、HD Impressionの世界を余すところなく紹介する」という。
日時は2月21日(土)の14時~と、16時~の2回実施。場所は、東京・オンキヨー八重洲ビル地下1FのGibson Showroom Tokyo マリンシアター。募集人数は各回30名で、募集期間は1月21日~2月4日。応募は同社サイトで受け付けている。