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オンキヨーとWOOXが業務提携。オンキヨーヘッドフォンの海外展開が加速

 オンキヨーとWOOX Innovationは28日、オンキヨーブランドのヘッドフォンとBluetoothスピーカーの開発と販売で業務提携すると発表した。提携により開発した新製品を、海外ではWOOXが、国内ではオンキヨーが販売する。オンキヨーではこれにより、「当社のヘッドホン事業を世界的に展開、拡大していく」としている。

 香港WOOXは、ホームシアター製品からポータブルオーディオ、ヘッドフォンやワイヤレススピーカーなどを手掛け、PhilipsブランドのAV機器を開発。海外において100カ国以上で展開する広範な販売網も持ち、PhilipsのAV製品を販売している。2014年6月に米Gibson Brands(ギブソン)がPhilipsから1億3,500万ドル(約138億円)で買収。ギブソングループ傘下となった。ギブソンはティアックの子会社化やオンキヨーへの資本参加も行なっている。

 オンキヨーは今回の提携により、同社製品の広範な海外市場への拡販が可能になり、市場規模が拡大しているヘッドフォンやBluetoothスピーカーを中心に、販売拡大を見込んでいる。大朏宗徳社長CEOは、「オンキヨーが大きく成長するチャンス。我々はさらに幅広く、高品質な製品の世界展開をすることが可能となり、両社の成長を加速し業績を拡大していくことができる」とコメント。

 WOOXのWiebo Vaartjes CEOは、「多岐にわたるブランドにおいて革新的な製品を市場に提供するために、ギブソンブランドのパートナーと協力するという、我々のマルチブランド戦略の実現にとって重要な一歩。オンキヨーには素晴らしい伝統と強いブランド力があり、それが我々の販売店やお客様に新しい価値を生み出す」と語っている。

(山崎健太郎)