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オーテク、真空管搭載ヘッドフォンアンプや、USB搭載ターンテーブル「AT-LP5」

 オーディオテクニカは、ドイツ・ベルリンで9月9日(現地時間)まで行なわれている「IFA 2015」において、真空管とトランジスタを搭載し、DSD対応のUSB DACも備えたハイブリッドアンプ「AT-HA5050H」を展示している。欧州では数カ月以内に発売予定としており、英国での価格は4,500ポンド。

オーディオテクニカブースのヘッドフォン/ヘッドフォンアンプ展示

真空管搭載USB DAC/ヘッドフォンアンプ「AT-HA5050H」

 パソコンとUSB 2.0接続してハイレゾ再生が可能なUSB DAC/ヘッドフォンアンプ。プリアンプ部に真空管「E88CC」をペアで備え、クリアで温かみのある音質を実現したという。パワーアンプ部はクラスAの東芝製バイポーラトランジスタを備える。ハイブリッドアンプ向けにカスタマイズしたRコアトランスを装備。豊かな低域再生を可能とするバスバーや、ヘッドフォン用回路のOFC内部配線、OFC電源ケーブルなどを採用。前面にはVUメーターを装備する。

AT-HA5050H

 パソコンとのアシンクロナス接続に対応し、DACはPCM 384kHz/32bitとDSD 128(5.6MHz)をサポート。対応OSはWindows 7/8/8.1とMac OS X 10.9。XLRバランスとRCAアンバランス、同軸/光デジタルの各入力も備える。ヘッドフォン出力は標準ジャックで、インピーダンス0.1/33/82/120Ωの端子を各2系統装備。使用するヘッドフォンに合わせて選択できる。

 外形寸法は332×327×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約11kg。消費電力は最大53W。周波数特性は5Hz~100kHz。全高調波歪率は0.0006%、SN比は113dB。

ターンテーブル新機種「AT-LP5」

 アナログターンテーブルの新機種として、ダイレクトドライブの「AT-LP5」を展示。欧州では1~2カ月以内に発売予定で、英国での価格は329ポンド。

AT-LP5

 アルミダイキャスト製のプラッターと、5mm厚でダンピングに優れたマットを使用。トーンアームはスタティックバランスのJ字型。カートリッジは、AT-LP5専用に新開発されたデュアルムービングコイル型「AT95EX」で、ヘッドシェルは軽量な「AT-HS10」を使用する。

 RCAのアナログ音声出力に加え、USB端子も装備。パソコンに接続して、アナログレコードの曲をデジタル録音できる。録音用ソフトとしてAudacityをバンドルする。

 外形寸法は450×352×157mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.4kg。別売でダストカバーを用意する。

USB端子も装備
ターンテーブルはAT-LP120-USB(下)や、AT-LP60-USB(上)なども出展
ゲーミング用ヘッドフォンなども展示

(中林暁)