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ヤマハ、ペア約4万円のハイレゾブックシェルフスピーカー。3.5万円のトールボーイも

 ヤマハは、Hi-Fi向けのスピーカー新ラインナップとして、ハイレゾ再生に対応したブックシェルフ「NS-B330」と、トールボーイ「NS-F330」を11月下旬に発売する。価格は「NS-B330」がペアで43,000円、「NS-F330」が1本35,000円。仕上げはウォルナット(MB)、ブラック(B)を用意する。

ブックシェルフ「NS-B330」

 「爽やかでヌケの良い音質で、音楽を気持ちよく聴けるスピーカー」をテーマに開発したという2モデル。ハイレゾ時代に対応するため、細かな音の再生や、家庭で聴くボリュームでもハイレゾの良さがしっかりと伝わる事にも注力し、開発したという。

右が「NS-B330」、左が「NS-F330」。どちらもウォルナット仕上げ

 両モデル共通の特徴として、45kHz(-10dB)までの再生が可能な新開発ツイータを採用。振動板はアルミニウムで、独自のブラックアノダイズド処理(陽極酸化処理)をほどこす事でキンキンとした金属音を抑え、伸びやかな高域が再生できるという。口径は3cm。

ブラックモデルも用意する

 ツイータはウェーブガイドホーンと組み合わせて搭載。指向性を最適化し、直接音と間接音の比率を制御。左右方向に135度、上下には120度としている。

ツイータはウェーブガイドホーンと組み合わせて搭載

 さらに、ドーム型ツイータの低音側の特性をウェーブガイドホーンで改善する役割もあり、ミッドレンジとの繋がりが良くなるという。

 ウーファは新設計だが、長年ヤマハが改良を重ねて採用しているPMDをコーンに採用。低域の分解能や抜けの良さ、小音量時にも躍動感を損なわないレスポンスの良さなどを追求。高域に負けないクリアな中低域を再生できるとする。サイズは13cm径。

ウーファにはPMDコーンを使っている

 エンクロージャは両モデルともバスレフ。バッフル面は二重構造で、前側の板にはピアノ塗装を施す事で強度をアップしている。側面は曲面で、こちらも強度向上に寄与。横方向の定在波を抑える狙いもある。

「NS-B330」のエンクロージャ。側面は曲面
「NS-B330」のスピーカーターミナルはシングルワイヤリング

 ブックシェルフの「NS-B330」は、ツイータとウーファを各1基搭載した2ウェイ2スピーカー。トールボーイ「NS-F330」は、ツイータを1基、ウーファを2基搭載した2ウェイ3スピーカー構成。ターミナルはB330はシングル、F330はバイワイヤリングに対応する。

 再生周波数帯域とインピーダンスは、NS-B330が55Hz~45kHz(-10dB)で6Ω。NS-F330が40Hz~45kHz(-10dB)で6Ω。外形寸法と重量はNS-B330が、183×267×320mm(幅×奥行き×高さ)で6.1kg。NS-F330が202×297×950mm(同)で、18.2kg。

(山崎健太郎)