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スマホとのマルチディスプレイで操作性を高めた「カロッツェリア」カーオーディオ

 パイオニアは、「カロッツェリア」ブランドのカーオーディオ新製品として、スマートフォンと連携した「マルチディスプレイモード」対応の「FH-4200」など7機種と、タッチパネル搭載の2DIN 2機種を10月下旬より順次発売する。価格は、マルチディスプレイモード対応機種が8,000円~20,000円(うち1機種はオープンプライス)、タッチパネル搭載機種はオープンプライスで、店頭予想価格(税込)は7型が39,800円前後、6.2型が29,800円前後。

 また、ミニバンや軽自動車などの天井に設置する10.2型フリップダウンモニター「TVM-FW1020-S」を11月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後(税込)。

サイズ製品型番価格
(店頭予想価格)
発売時期
2DINCD/USB/Bluetooth
チューナ/DSP
FH-420020,000円2016年
3月上旬
1DINCD/USB/チューナDEH-620018,000円10月下旬
CD/USB/Bluetooth
チューナ
DEH-520015,000円
CD/USB/チューナDEH-4200オープンプライス
(10,000円前後)
USB/Bluetooth
チューナ/DSP
MVH-720017,000円2016年
3月上旬
USB/Bluetooth
チューナ
MVH-520014,000円10月下旬
USB/チューナMVH-32008,000円
2DIN7型ワイドVGAモニター
Bluetooth/DVD/
VCD/CD/USB
チューナ/DSP
FH-9200DVDオープンプライス
(39,800円前後/税込)
11月上旬
6.2型ワイドVGAモニター
DVD/VCD/CD/USB
チューナ/DSP
FH-6200DVDオープンプライス
(29,800円前後/税込)
-10.2型ワイドVGA
フリップダウンモニター
TVM-FW1020-Sオープンプライス
(5万円前後/税込)
11月中旬

スマホとのマルチディスプレイ表示に対応した7機種

 2DIN「FH-4200」や、1DIN「DEH-6200」などの7機種は、スマートフォンをカーオーディオのディスプレイ/操作部として活用できる「マルチディスプレイモード」に対応しているのが特徴。専用の無料アプリ「ARC(Advance remote control)APP」により、iPhoneやAndroidスマートフォンをカーオーディオのディスプレイやコントロールパネルとして使用可能。スマホで楽曲情報のテキスト表示や選曲、操作や機能設定などが行なえる。「ARC APP」のiPhoneアプリ日本語版は近日リリース予定で、Android版は提供中。

左が2DINの「FH-4200」、中央は上から「DEH-6200」、「DEH-5200」、「DEH-4200」、右は上から「MVH-7200」、「MVH-5200」、「MVH-3200」

 「FH-4200」と「DEH-6200」、「DEH-5200」、「DEH-4200」の4機種はCDを搭載。一方、「MVH-7200」、「MVH-5200」、「MVH-3200」の3機種はデジタル機器との接続に特化したUSB専用モデルとなっている。

 「FH-4200」、「DEH-5200」、「MVH-7200」、「MVH-5200」の4機種はBluetooth搭載で、スマートフォンなどの音楽をワイヤレスで聴くことができるほか、ハンズフリー通話にも対応する。iPhoneでの「Siriアイズフリー機能」をワンタッチで起動して音声で操作可能。

 スマホとのMTP(Media Transfer Protocol)モードでのUSB接続に対応し、スマホ内の楽曲再生とテキスト表示が可能。また、新たにAndroid Open Accessory Protocol Ver.2.0(AOA2.0)にも対応し、スマートフォンアプリの音声をカーオーディオで再生できる。

 FH-4200とMVH-7200の2機種は、タイムアライメントや13バンドグラフィックイコライザー、ネットワークモードなどのオーディオ調整が可能な新開発のDSPを搭載。FLACとAACの再生にも対応する。2DINサイズのFH-4200は、200mmのワイドコンソールにも対応。また、DEH-6200は業界最高出力レベルという100W×4chのクラスDアンプを内蔵する。

 DEH-6200/5200/4200とMVH-5200/320は、圧縮音源を補間して高音質化を図る「アドバンスド・サウンドレトリバー」と、5バンドグラフィックイコライザーを搭載する。

 USBやiPhone/iPodに保存された楽曲をエフェクト付きで連続再生する「MIXTRAX EZ」機能も利用でき、ノンストップ再生も楽しめる。FH-4200とMVH-7200は、音に連動してイルミネーションが変化する「フラッシングカラー」機能も備える。FMチューナは99MHzまで対応し、2015年12月中の放送開始を予定しているワイドFM(FM補完放送)にも対応する。

タッチパネル搭載の2DINメインユニット2機種

 「FH-9200DVD」は7型、「FH-6200DVD」は6.2型のVGA液晶を搭載する2DINメインユニット。DVDビデオ/CDやUSB再生に対応し、チューナも内蔵。さらに、FH-9200DVDはBluetoothも搭載し、スマホの音楽再生やハンズフリー通話、Siriアイズフリーに対応。

FH-9200DVD

 いずれもタッチパネルディスプレイ操作により、タッチやフリック、スライドなどで直感的に操作できるというインターフェイスを採用。また、高コントラストでメリハリのある画質を実現するという「ブリリアントフィニッシュパネル」を備える。

 別売のバックカメラやドライブレコーダ、地上デジタルチューナなどに接続可能で、バックカメラ装着時は、車のバックギアに連動してバックカメラの映像に切り替わる。ドライブレコーダ接続により、車の中で録画した映像の確認も行なえる。

 内蔵のDSPにより、各スピーカーからの音の到達時間を調整することで音像を定位させるタイムアライメントや、13バンドグラフィックイコライザ、ネットワークモードに対応。圧縮音源を補間するアドバンスド・サウンドレトリバーや、MIXTRAX EZ機能も利用できる。

 動画/音楽/静止画の再生対応フォーマットは、DivX/H264/MPEG、WMA/MP3/AAC/WAV/FLAC、JPEGなど。DVD-R/DVD-RWのVRモードにも対応し、テレビ録画コンテンツを記録したCPRM対応ディスクも再生できる。

 FH-9200DVDは、高音質パーツも搭載しているのも特徴。フルカスタム大容量音響用電源コンデンサーや、音響用セラミックコンデンサーを使用している。

FH-6200DVD

10.2型フリップダウンモニター「TVM-FW1020-S」

 別売の車種別取付キットを使って、ミニバンや軽自動車の天井に設置できる、10.2型/800×480ドットのフリップダウンモニター。カーナビのDVDビデオやテレビ視聴などに利用できる。

TVM-FW1020-S

 高輝度LEDをバックライトに採用し。3次元Y/C分離回路や超解像クリアシャープ回路などにより高画質化。入力は、HDMI 1系統とRCAのコンポジット映像2系統を装備。HDMI HDプロセッシング回路により、高精細な映像を楽しめるとしている。HDMIケーブル(CD-HM050)は別売。

 リモコンが付属し、入力切換や画質調整、リモコン受光部を備えた同社カーナビなどのソース切換、ボリュームアップ/ダウン、曲送り/戻しなどの操作が可能。取付キットの対応車種などの詳細は、同社サイトで案内している

(中林暁)