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キヤノン、4K+5,000ルーメンで世界最小の4Kプロジェクタ
EFレンズ風の赤ラインも。約600万円
(2016/1/12 13:09)
キヤノンは、5,000ルーメンクラスで世界最小最軽量という4Kプロジェクタ「4K500ST」を4月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は600万円前後。生産台数は月産100台。
美術館や博物館、シミュレーションやデザイン現場、イベント会場、デジタルサイネージ、プロジェクションマッピングなどの活用を想定した4Kビジネスプロジェクタ。
液晶パネルは4,096×2,400ドットのLCOSで、4K解像度に対応した短焦点ズームレンズを新たに開発したほか、自社開発映像エンジンにより、高精細な4K映像投射に対応。LCOSの採用により、格子感を抑えたなめらかな映像投射が行なえるという。
独自の光学システム「AISYS」を搭載し、光源からの光を縦方向と横方向に独立して制御。明るさ向上と小型化を図り、5,000ルーメンの高輝度化と、ボディの小型化を両立したという。外形寸法は470×533.5×175mm(幅×奥行き×高さ)、重量は17.6kgで、5,000ルーメン超の4Kプロジェクタでは、世界最小最軽量としている。
レンズは大口径非球面レンズやUDガラスなどを採用した光学1.3倍電動ズームレンズ。F2.6と被写界深度の深いレンズのため、ピントの合う範囲が広く、凹凸ある壁にも鮮明に投射できるという。レンズ開口部には、キヤノンの一眼レフ用交換レンズ「EFレンズ」の最高グレード「Lレンズ」のような赤いラインが施されている。上下±60度、左右±10度のレンズシフト機能も備えている。
投写距離は0.9~17.7m、100型の投射距離は2.2~2.9m。コントラスト比は2,500:1。毎秒60フレームの4K動画に対応するほか、フルHD映像の4Kアップスケーリング機能も備えている。4K動画再生時の表示遅延は約1.0フレーム。
複数プロジェクタの映像をつなぎあわせて投写する「エッジブレンディング」や、医療用の国際標準規格DICOM Part 14に近似したDICOM SIMモードなどの機能も搭載している。
5Wのスピーカーを内蔵。入力端子はDVI-D×4、HDMI×2。ステレオミニの音声入力も備えている。ランプ出力は400W(フルパワー)/300W(エコ)、騒音レベルは39dB(フルパワー)/34dB(エコ)。