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VOD配信作品数、映画1位はAmazonビデオ、総合はdTVが最多の12.7万本。MM総研調査

 MM総研は8日、動画配信サービス(VOD)の提供コンテンツ数に関する実態調査の結果を発表した。TVドラマや映画などの提供数はビデオマーケット(VideoMarket)が11万7,000本で最多。ミュージックビデオなどの音楽映像作品を含めると、dTVが12万7,000本でトップとなった。調査では、TVドラマや映画などジャンル別での集計結果も発表している。

 調査対象の動画配信サービスは、iTunes Store、Amazonビデオ、J:COMオンデマンド、TSUTAYA TV、dTV、Netflix、ひかりTV、ビデオマーケット、hulu、U-NEXTの計10サービスで、2015年12月時点の提供コンテンツ数をカウント。ドラマやアニメ等は話数ベースでカウントし、ジャンル間で重複するコンテンツや成人作品を除外している。

動画配信計10サービスのコンテンツ数ランキング

 TVドラマ、映画、アニメなど「一般映像作品」のコンテンツ数はビデオマーケットが11万7,000本で最多。アニメなどを中心に、2位のAmazonビデオの倍近いコンテンツ数を揃えたとしている。3位はTSUTAYA TVで6万本。'15年9月に日本市場に参入したNetflixは9位で、テレビドラマや映画を中心に1万1,000本だった。

 一般映像作品にカラオケやミュージックビデオの音楽映像作品を合わせたコンテンツ数は、音楽ジャンルのコンテンツを多く保有するdTVが12万7,000本でトップ。2位は11万7,000本のビデオマーケット、3位は8万1,000万本のひかりTVだった。

 また、ジャンル別のコンテンツ数調査も実施。「TVドラマ」の首位は海外ドラマを中心に揃えたTSUTAYA TVで、1万9,000本。Amazonビデオがほぼ同数で続いた。「映画」は洋画中心のAmazonビデオが9,000本でトップ。「アニメ」と「韓流・アジアコンテンツ」はビデオマーケットが最多。特にアニメの提供本数は4万8,000本で、2位のTSUTAYA TVの約2倍になるという。

主なジャンル別の提供コンテンツ数ランキング・上位5サービス

 MM総研は「今後もユーザーが見たいコンテンツを多く取り揃えることを前提に、シンプルな料金体系やマルチデバイスでの対応、レコメンドなどによるユーザビリティの向上が、動画配信サービスに求められるようになる」としている。

(庄司亮一)