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ATOMOS、HDRモード採用の4Kレコーダ「SHOGUN FLAME」

HDMI専用の廉価版「NINJA FLAME」も

 ATOMOSは、デジタル一眼カメラなどのHDMI出力を、最高4K/30pでキャプチャでき、バッテリ駆動可能な液晶モニタ一体型レコーダ2モデルを、3月末より順次発売する。発売時期と価格は、上位モデル「SHOGUN FLAME」(ATOMSHGFL1)が3月末で、22万371円。同モデルからSDIやXLR端子を省いた廉価版「NINJA FLAME」(ATOMNJAFL1)が4月上旬で、16万4,815円。

ATOMOS「SHOGUN FLAME」(右)、「NINJA FLAME」(左)

 SHOGUN FLAMEは現行モデルSHOGUNの、NINJACUZZI FLAMEはNINJA ASSASINの後継モデルとなる。いずれも現行機から液晶パネルを刷新し、HDR映像モニタリング用「Atom HDRモード」を搭載するほか、デュアルバッテリスロットを装備するなど収録時の利便性を向上する。

HDMI/SDI対応のSHOGUN FLAME

 4K(3,840×2,160ドット)で24/25/30pの映像信号を、Apple ProResやDNx形式で録画できる液晶モニタ一体型レコーダ。1080pや720pでの映像キャプチャもできる。従来比約4倍となる高輝度1,500nitの7型S-IPS液晶ディスプレイを備え、解像度は1,920×1,200ドット。野外での見やすさを向上させたという。映像を確認するディスプレイとして使用でき、タッチ操作にも対応する。対応色域はRec.709。

SHOGUN FLAME

 さらに、Logガンマによるハイダイナミックレンジ(HDR)映像のモニタリングに特化した「Atom HDRモード」を搭載する。これはSHOGUN FLAMEの液晶パネル特性にLogガンマ映像を最適化し、自然な色調と滑らかな高輝度階調の表示を実現。従来では難しかった、Logガンマ収録時の適正露出の判断を補助できるという。対応予定のカメラメーカーはARRI、キヤノン、JVC、パナソニック、RED、ソニーなど。

背面
左右側面

 記録メディアは2.5インチのSSDやHDDで、4K/HD映像(50/60p)収録時は2.5インチSSDが必要。オーディオ入力はHDMIのほか、6G-SDI端子や音声用XLR入出力(ファンタム電源対応)も備え、最大12ch収録できる。

 デュアルバッテリースロットを備え、交互にバッテリ消費して長時間の連続運用を実現する「Continuous Power」機能を採用。筐体は高剛性化したものに刷新している。外形寸法はSHOGUN FLAME/NINJA FLAME共通で、215×45×130mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリなどを省いた重量は675g。

 5,200mAhバッテリー×2、従来比で3倍高速化した新型バッテリーチャージャー、サンフードなどが付属する。

HDMI専用のNINJA FLAME

 SHOGUN FLAMEの基本性能を備えつつ、HDMI入出力専用とした「NINJA」シリーズの新モデル。4K(3,840×2,160ドット)の映像をApple ProResやDNx形式で録画でき、1,500nitの7型S-IPS液晶ディスプレイ(1,920×1,200ドット/タッチ対応)を備える。「Atom HDRモード」も搭載する。

NINJA FLAME

 SDI端子や音声のXLR入出力を省いて価格を抑えているが、ステレオミニのオーディオ入力を備える。HDMIオーディオは2ch、8chの音声も収録可能。記録メディアは、2.5インチのSSDやHDD。バッテリを省いた重量は620g。

 NINJA ASSASSINでは省かれていた付属アクセサリを同梱。5,200mAhバッテリ×2、バッテリチャージャー、USBドッキングステーション、マスターキャディー2(SSDケース)×5個、サンフードなどが付属する。

背面
左右側面

(庄司亮一)