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SOULNOTE、10周年記念のプリメイン「A-1」、デュアルDAC CDプレーヤー「C-1」

 CSRは、SOULNOTEブランドの10周年を記念した新モデルとして、プリメインアンプの「A-1」、CDプレーヤー「C-1」を5月中旬に発売する。価格は、A-1が17万円、C-1が18万円。カラーはどちらもプラチナム・シルバーだが、各250台でブラックモデルも限定生産する。

プリメインアンプの「A-1」

 「SOULNOTEのコンセプト“演奏者の魂を目の前に蘇らせる音”に原点回帰を目指しながらも、新生SOULNOTEとして徹底的なこだわりを持って、今だからこそできる最高のアナログ・プリメイン・アンプとソウルノートファン待望の一体型CDプレーヤーを10年の節目にあえて投入する」という。

プリメインアンプ A-1

 出力80W×2ch(8Ω)、120W×2ch(4Ω)のプリメインアンプ。独自の完全無帰還ディスクリート回路を採用。特性を活かすため、グランドプレーンのスター配線、ローカル無帰還レギュレータの一元化、ダイレクトカップリングルートの採用、ドライブ電流のベストチューニングなど、細部にわたって再検討し、「躍動感、スピード感、ワイドレンジ化をさらに進めた」という。

 電源部には、新開発プラスマイナス独立巻線のバイファラ巻大容量トロイダルトランスを採用。高耐圧・小容量フィルターコンデンサの多数パラ接続による低インピーダンス化、ファーストリカバリ整流ダイオードの採用、整流ダイオードの電源トランスへの近傍配置による電流ループの最短化など、電源ラインのスピードアップを細部にわたりリファインしている。

 信号系では、全てのコネクタ類を排除。コネクタによる接点を無くす構成になっているほか、プリント基板を立体的に組み合わせる事で、給電ラインの低インピーダンス化とスター配線にこだわったワイヤリングを実現。SN感が改善され、経年劣化による接点の接触不良の心配もないという。

 出力トランジスタには低Cob・高Ftでコンプリ精度の高いトランジスタを採用。特性の揃ったものをセレクトしてペアリングしている。音量調整には従来の回転型摺動子付きボリュームや電子ボリュームではなく、新開発のリレーアッテネータ方式をバランス型で採用。「透明感が飛躍的に向上し、音像が立体的に浮かび上がる」という。小音量時のクオリティも向上し、ギャングエラーの心配もないとする。

 筐体には、「ダイレクトメカニカルアースコンストラクション」を採用。トランスの重心の直下にスパイクピンを直接マウントし、トランスの有害な振動を筐体全体に干渉させず、ダイレクトに筐体外に排除している。

 入力は、アナログバランス(XLR)×1、アンバランス(RCA)×3系等。消費電力は190W。外形寸法は430×418×102mm(幅×奥行き×高さ)。重量は10kg。

背面
限定でブラックモデルも用意

CDプレーヤー C-1

 DACに、TIの24bit DAC「PCM1792A」をデュアルで搭載。左右チャンネルの音声を、個別に処理。その後も、高精度抵抗によるI/V変換と、広帯域でハイスピードなNon-NFBフルディスクリートアンプを用いて、バランス信号のまま出力する。

CDプレーヤー C-1

 超高速ドライバを搭載する事で、デコーダから取り出したサンプリング周波数44.1kHzのS/PDIF信号を余裕をもって出力。デバイス性能による遅延や出力波形の乱れを排除したという。

 通常の出力とは別に、SOULNOTE製品向けのダイレクト出力も装備。トランスを持たないダイレクト出力回路で、純粋な矩形波信号を送り出し、受信側の回路に不要なノイズ成分を与えないという。

 ドライブ部分には、2倍速読み出しバッファリング回路を搭載。ジッタ成分やサーボ系からの位相雑音成分を排除し、CDに含まれる情報のすべてを後段の出力回路に受け渡せるとする。

 電源部には、180VAのトロイダル電源トランスを搭載。アナログ出力回路には、パワーアンプ並のの容量を持つプラスマイナス独立巻線バイファラ巻大容量トロイダルトランスから、高速整流平滑回路に電力供給している。

 デジタル回路には、独自の負帰還定電圧電源を使用。高周波のクロックやデータ、モータなどで発生するノイズに影響されない高速かつ高容量の回路設計としており、不要輻射対策で用いられる音質に影響を与えるインダクタンスは使っていない。

 CD再生時にディスプレイをOFFにしたり、リピートなどのトリック再生を行なわない場合は、マイコンの動作をストップさせてノイズを低減できる。

 筐体は、CDメカニズムと電源トランスをセンターに配置し、アナログ部とデジタル部を振り分けるレイアウト。電源トランスは、トランスの重心の直下にスパイクピンを直接マウントさせている。CDメカニズムは、その上下を包み込む剛性の高い専用シャーシに固定。筐体とは別ピースになっている。

 アナログバランス(XLR)出力×1、アンバランス(RCA)出力×1、同軸デジタル出力×2(内1系統はSOULNOTE製品向けのダイレクト出力)を装備。消費電力は31W。外形寸法は430×393×102mm(幅×奥行き×高さ)。重量は9kg。

背面
限定でブラックモデルも用意

(山崎健太郎)