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SOULNOTE、10周年のバランス対応DAC「D-1」。ESS「ES9038PRO」2基

 CSRは、SOULNOTEブランドの生誕10周年を記念したハイレゾ対応DAC「D-1」を5月下旬に発売する。価格は29万円。カラーはプラチナム・シルバーとブラックの2色。

D-1(プラチナム・シルバー)

 768kHz/32bitまでのPCMと、22.6MHzまでのDSDに対応したDAC。ダイナミックレンジ140dBのESS製DACチップ「ES9038PRO」を左右チャンネルに独立配置したバランス構成で、20mAのDAC電流出力を、SOULNOTEオリジナルのディスクリート無帰還アンプで受け、強力に増幅。この組み合わせにより、「OPアンプ回路では得ることができない、エネルギーに満ち溢れた生々しい音楽再生を実現した」という。

ESS「ES9038 PRO」を搭載

 新生SOULNOTEの第1弾として'16年5月に登場したプリメインアンプ「A-1」、CDプレーヤー「C-1」や、12月に発表したロングセラーアンプ新バージョン「A-0」、フォノイコライザの進化モデル「E-1」に続くモデルで、SOULNOTE創業1号機の進化版となる。

D-1(ブラック)

 USB Audio Class 2.0に対応し、DSD再生はDoPとASIO、ネイティブ再生対応。Windows PCとの接続には専用ドライバを利用。同社サイトでドライバをダウンロード提供している。入力はUSB×1のほか、同軸デジタル×2、AES/EBU×1。USBは32bit/768kHz、同軸とAES/EBUは192kHz/24bitまで対応する。出力はアナログのXLRとRCAを各1系統備える。

 クロックは、1ps以下の超低ジッタークリスタルを、DACチップに極限まで近接させるパターンレイアウトにより、理想的なクロック波形を実現したという。

クロックに低ジッタークリスタルを搭載

 電源トランスには260VAの大型トロイダルトランスを採用。無帰還ディスクリートアンプ用電源は±43Vの高電圧設定とし、繊細な空間表現と、骨太でエネルギー感に満ち溢れた再生音を両立させたとしている。

 オリジナルの高速ディスクリートレギュレータを採用した8種類の電源を搭載。DAC周辺回路用電源には、DAC専用アナログ電源、DAC専用デジタル電源をそれぞれ左右独立で搭載。クリスタル専用電源、USB 専用電源、ロジック専用電源、SPDIF差動レシーバの専用電源も備える。

内部構造

 接続される送り出し機器のクロック精度に合わせて、最適なロックレンジを4段階から選択できるロックレンジ切り替え機能も装備する。消費電力は40W。外形寸法は430×379×109mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10kg。