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JEITAがヘッドフォンの出荷数調査開始。民生機器出荷統計大幅変更

 一般社団法人 電子情報技術産業協会は、民生用電子機器の動向を把握するために実施している出荷統計調査の対象品目を変更する。これまで「音声機器」としていたものを「オーディオ関連機器」に改めるほか、ヘッドフォンを新設。さらに、カーオーディオも「カーDVD」を廃止して、「カーAVメインユニット」に改めるなど、市場の実態に近づけていく。

オーディオ関連は一新。ヘッドフォンフォンの調査も

 音声機器からオーディオ関連機器として、統計体型を全面的に見直し。

 オーディオ関連機器の統計項目は、「システムオーディオ」、「アンプ」、「スピーカーシステム」、「据え置き型オーディオプレーヤ」、「ICレコーダ」、「ラジオ受信機器」、「ステレオヘッドフォン」の7項目。ヘッドフォンが新たに調査に加わることとなる。

 システムオーディオには、旧統計体系の「ポータブルオーディオシステム」と「ステレオセット」が含まれる。アンプには、ステレオアンプのほか、ポータブルアンプを内包。スピーカーは、5.1chなど多チャンネルのものを含んでいる。

 据え置き型オーディオプレーヤには、「ディスクプレーヤ」(CD/SACD/BDオーディオ等)のほか、「ネットワークオーディオプレーヤ」(HDDプレーヤ含む)も追加。ネットワークオーディオは、アンプ内蔵型は対象外とする。

 新規追加のステレオヘッドフォンには、ワイヤレスタイプも内包。ただし、付属品として同梱される製品は除く。

カーAVC機器

 カーAVC機器は、ナビ関連には変更無し。従来「カーDVD」としていた車載DVDビデオの項目を廃止し、「カーAVメインユニット」を新設。カーAVメインユニットは、ナビ、テレビ機能を持たず、CD/DVD/デジタルオーディオファイル(DAF)いずれかの再生機能を持つもので、カーDVD、DAF再生装置、カーCDプレーヤなどが集計対象となる。

 また、「ETC2.0(DSRC)対応車載ユニット」も調査項目に追加した。

 映像機器については、「デジタルビデオカメラ」の項目に、「アクションカメラも含む」との文言を追加し、統計に組み込まれた。

 JEITAでは、「従来からの統計数値の連続性が一部損なわれる部分あるが、より市場の実態を踏まえた統計事業を実施していく」と変更の理由を説明。2016年4月度の統計データから新項目での統計を発表する。'16年度4月度の民生用電子機器出荷統計は、5月25日に発表予定。

(臼田勤哉)