NECディスプレイ、スタンバイ時0.6Wの液晶プロジェクタ

　NECディスプレイソリューションズ株式会社は、液晶データプロジェクタ「ビューライトシリーズ」の新製品として、スタンバイ時の消費電力を抑えた7モデルを8月31日より順次発売する。

　大型の固定焦点レンズを搭載し、60型を0.9mで投写できる短焦点モデル「NP610SJ」、「NP510WSJ」など7製品を用意。価格や発売日は下表の通り。

　7モデルとも、スタンバイ時(省電力モード)の消費電力を、従来モデルの3Wから0.6Wに低減したことが特徴。また、ランプ出力を抑える「ランプエコモード」で削減できた二酸化炭素排出量を表示するという「カーボンメーター」機能も搭載する。ランプエコモードでのランプ寿命は最大5,000時間。

　NP610SJとNP510WJは、大型の固定焦点レンズを搭載した短焦点投写モデル。60型を約0.9mの距離で投写できるため、学校で教卓の上に設置して、黒板に投写できるとしている。

　そのほか共通の機能として、電源ONから約3秒で投写できるクイックスタートや、電源OFFと同時に冷却ファンが止まることですぐ片付けられるクイックパワーオフ、投写中でも本体の電源スイッチや電源タップのスイッチなどで電源OFFにできるダイレクトパワーオフ、コンセントを挿すと自動で投写を開始するオートパワーオンの各機能が利用可能。また、電源ON時に入力信号を自動選択する設定も可能。

短焦点モデルのNP610SJ/510WSJ

　自動台形歪み補正機能を備え、上下±30度(短焦点モデルNP610SJ/NP510WSJは±20度)の補正に対応。また、ホワイトボードや黒板など、スクリーン以外で投写する場合の壁色補正機能も備え、ホワイトボードモード+8色から選択できる。

　NP405Jを除く6モデルのパソコン用映像入力はHDCP対応DVI-DとアナログRGB(D-Sub 15ピン)が各1系統で、NP405JはアナログRGBが2系統。別売変換アダプタ「ADP-CV1E」(1,575円)の利用でアナログRGBをコンポーネント入力として使える。ビデオ用入力はS映像とコンポジットが各1系統で共通。

　また、NP405J以外の6モデルはEthernetも備え、パソコンからの制御も可能。付属PCソフト「Virtual Remote Tool」では画面上にリモコン型の操作パネルが表示され、電源ON/OFFや入力切替え、音声ミュートなどが可能。