三洋、SDカード記録の“世界最小”リニアPCMレコーダ

-マイクの見直しで音質向上。2GBカード付属/実売1万円


10月21日発売

標準価格:オープンプライス


 三洋電機株式会社は、ボイスレコーダ「DIPLY(ディプリ)」の新製品として、リニアPCM(WAV)録音対応でSDカード記録の「ICR-PS004M」を10月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は1万円前後の見込み。

 16bit/44.1kHzのリニアPCMまたは、最高320kbpsのMP3で記録できるステレオICレコーダ。リニアPCMでの録音周波数帯域は60Hz~20kHz(内蔵マイク利用時)/40Hz~21kHz(ライン入力時)。記録メディアはSD/SDHCカードで、2GBのSDカードが付属。これまでテープレコーダやMDレコーダを使っていた人にも「カセットテープ感覚でメディア交換が可能」で使いやすいとしている。なお、本体にはメモリを内蔵しない。

 高音質化のためにマイクの構造を見直し、開口部を「ICR-S003M」(2008年11月発売)に比べ3倍に広げ、音の明瞭性を改善。また、左右の密閉率を高めることでステレオ感も増し、クリアで臨場感豊かな再生を実現したという。録音感度は自動/マニュアルが選択でき、マニュアル時はレベルメーターとピークランプを使って40段階の調整が可能となっている。

「リニアPCMで世界最小」とする

 外形寸法は「リニアPCMレコーダで世界最小」とする約96×36.6×13.3mm(縦×横×厚さ)、バッテリを含む重量は約51g。

 利用シーンに応じた録音設定が選べる「シーンセレクトボタン」を搭載。口述、会議・講義、音楽の各録音シーンに適した設定がプリセットされているほか、ユーザーによる設定を2個まで「お気に入り」に登録できる。

 外部マイクでの録音と、他のプレーヤーからのダイレクト録音を切り替える切り替えスイッチを背面に装備。メニュー設定での切り替えに比べ使いやすくした。また、ライン入力時に接続する機器を、「ヘッドフォン出力」、「ライン出力:ポータブル」、「ライン出力:コンポ」から選択できる。また、2秒以上の無音部分を検出してファイルを自動分割する機能(ライン入力/MP3録音時のみ)も搭載。ステレオミニの音声ケーブルも付属している。

 そのほか、録音時に約300Hz以下の音をカットするローカットフィルタや、再生時に高域/低域ノイズを低減させるクリアボイス機能を搭載する。語学学習向けの21段階再生速度調節機能も備える。MP3/WMAの音楽再生機能も備え、日本語での楽曲情報表示が可能。

 パソコンとの接続はUSBで行ない、付属ケーブルで接続する。対応OSはWindows 2000/XP/Vista/7。電源は単4電池1本。アルカリ電池使用時の連続録音時間はMP3が約25時間、PCMが約10時間。イヤフォンでの再生時はMP3が約27時間、PCMが約12時間。イヤフォンが付属する。



(2009年 10月 9日)

[AV Watch編集部 中林暁]