「ACCESS DAY」開催。DLNA提案やフルタッチの新ケータイ

-「ELSE」を披露。テレビにFeliCa機能オプションも


DLNAのRemote UIを利用したデモ

10月22日開催


 株式会社ACCESSは22日、同社やパートナー企業による最新技術を展示するイベント「ACCESS DAY 2009」を都内で開催。その中で、主力ビジネスの1つである情報家電向けブラウザ「NetFront Browser」を使った、DLNA機器向けの最新UIなど、新たな取り組みが紹介された。

 また、イスラエルのEmblaze Mobileと共同開発した携帯電話向けプラットフォーム「ELSE INTUITION」を採用した初の端末「ELSE」が、11月の正式発表に先駆けて初披露された。



■ DLNA機器のRemote UI提案。テレビにFeliCa機能の提供も

テレビとPCといった、複数のクライアントで共通のUIを表示

 DLNAの新機能として規格化が進められている「Remote UI」は、レコーダなどのDMS(Digital Media Server)機器から、テレビや携帯電話などのDMP(Digital Media Player)に、操作画面を配信できる機能。サーバーとクライアントのUIを統一できることにより、ユーザーが分かりやすい操作を実現できることを特徴とする。

 ACCESSのDLNA機器向けミドルウェア「NetFront Living Connect」では、Remote UI機能の実装が容易に行なえ、異なるメーカー間でもRemote UIを搭載した機器であれば利用できることが特徴。なお、テレビなどへのこういった機能の提供時期は、「Remote UI」規格が定まってからとなるため、現時点では決まっていない。


STBを想定したクライアント。テレビとはHDMIで接続

 そのほかの特徴として、サーバーはクライアント側の環境を自動で判断し、最適化したUIを配信可能。また、メーカーにとっては、UIの統一により開発効率の向上とブランドイメージの統一が見込める。そのほか、動画配信サービスなどへの入口もこのUIに統合することで、シームレスな利用を実現できるという。

 展示コーナーでは、今後の活用例として、IPTV事業者向けにRemote UIの画面上に広告や新しいコンテンツの宣伝などを配信することを提案していた。

 この「NetFront Living Connect」のほか、カスタマイズ性の高いUIフレームワーク「NetFront FlexUI」を組み合わせたデモも実施。携帯電話をリモコンのように使い、部屋の様々な機器を1台の携帯電話で操作できるとして、今後提案していくという。

様々なDLNA機器を、1台の携帯電話で共通のUIにより操作できるというデモ。PCの下に置いてあるのがSTB

 NetFront Living Connectの技術は現在サービスが行なわれている「スカパー! HD」にも活用されており、対応チューナ「SR-HR200H」にDMP(番組再生)や+UP+(EPG画面からの録画予約)、DTCP-IP(著作権保護)の各機能が実装されている。

 また、NetFront BrowserとFeliCa機能を組み合わせた家電向けプラグインモジュールの提案も行なわれた。ソニー「BRAVIA」の一部機種で採用されているFeliCa機能のSDKを、NetFront Browserのオプションとして付加するというもので、他社の家電機器でも決済などで利用できるようになる。近く国内で発売されるテレビなどに、このオプションを提供することが22日に発表されている。

 そのほか、「NetFront Widget」を使った次世代デジタルフォトフレーム「NetPLATE」も参考展示。交通情報やスケジュールなどの情報をプッシュで取得して各ウィジェットに表示。DLNA経由でEPG予約するといった機能も実装できるという。

スカパー! HD録画にもNetFront Living Connectの技術が使われているFeliCaオプションをテレビなどの機器にSDKとして提供する次世代フォトフレーム「NetPLATE」の展示


■ 新UIの「ELSE」携帯電話

披露された新ケータイ「ELSE」

 携帯向けの「ACCESS Linux Platform v3.0」(ALP v3.0)に、Emblaze MobileのUIエンジンを組み合わせることで、高度なトランジション効果などを用いたUIを特徴とする新プラットフォーム「ELSE INTUITION」。複数のアプリケーションを同時に起動させて簡単に切り替えられるほか、動画や静止画など全てのコンテンツが複数のアプリケーションから表示できることを特徴とする。

 展示会の行なわれた22日、欧米向けに発売するという第1弾のタッチパネル対応端末「ELSE」が、ACCESSの鎌田富久社長により披露。製品版に近いという端末で、高速な切り替えなどをアピールした。


電話のメニュー画面(左)や音楽再生画面(右)薄さは13mm

 ELSEはTIのOMAP 3430を搭載し、BluetoothやGPSも内蔵。ディスプレイは3.47型/854×480ドットのタッチパネル液晶。500万画素カメラを搭載し、動画も撮影できるという。内蔵メモリは16GB。外形寸法は115.6×56.6×13mm(縦×横×厚さ)。

 メディアプレーヤー機能について詳細な仕様は明らかにされていないが、ALPの仕様としてはMPEG-4などの動画やMP3などの音楽再生も行なえ、Flash Lite 3.1をサポートするという。なお、製品の発表イベントが11月24日にEmblaze Mobileによって行なわれる予定。

 ELSEはフルタッチUIを採用するが、他の製品向けにはUIをカスタマイズ可能となっており、様々な用途の端末に搭載可能。また、鎌田社長は「テレビやネットブック、デジカメなどデジタル機器向けのソフトは膨大になってきている。携帯電話のみならず、いろいろなものに展開していく」と他の機器にも同プラットフォームを採用する意向を示した。

ELSEを手にするACCESSの鎌田富久社長「ELSE INTUITION」に採用されているALPの特徴


(2009年 10月 22日)

[AV Watch編集部 中林暁]