オーエス、扱いやすさを向上した新ビーズ系スクリーン

-リビング用スクリーンとして訴求。ぎらつき感も抑制


3月中旬発売


 オーエスとオーエスプラスeは、プロジェクタ用スクリーンの新製品として、ビーズ系の「オーエス ウルトラビーズ・プレミアムグレー(BU202)」を3月中旬より発売する。

 電動/手動/張込型などの同社各スクリーンで、ウルトラビーズを選択可能となり、コンシューマ製品を販売するオーエスプラスeによる販売価格は電動スクリーンの100型が262,500円、手動スクリーンの100型が147,000円。

 プロジェクタ用スクリーンの素材は、拡散型のホワイトマット、反射型のパール、回帰型と呼ばれるビーズの3種類に分けられる。一般的なホワイトマットタイプでは、光を拡散させるため、プロジェクタ以外の光も同様に反射してしまう。そのため、できるだけ暗い環境を作る必要がある。ビーズタイプにおいては、投射された光を光源に戻す「回帰性」という働きにより、反射する光の強さを増すため、多少明るい環境でも鮮明な映像を得ることができる。

 ただし、回帰性を得るために極小の光学ビーズを表面に埋め込むため、ビーズの剥落など取り扱いが面倒という課題があった。今回発売するウルトラビーズ・プレミアムグレーは、ビーズを従来品(BS101)の200ミクロンから20ミクロンまで小型化。さらに、クリアな皮膜で固定することで、「生地表面からは全くビーズを感じされず、ビーズの剥落の心配もない」という。

 ビーズの小型化により、ビーズスクリーン特有のぎらつき感も低減。また、生地全体をグレー加工することで、映像の暗い部分の白浮きを抑制した。ランダムなビーズ配置により、モアレの発生も防いでいるという。こうした特性を活かし、おもに完全遮光のしにくいリビングなどのホームシアター用途や、明るい環境でのビジネスプレゼンテーションなどでの利用を推奨している。


光学ビーズを大幅に小型化ビーズスクリーンの反射特性イメージ(左)と、ホワイトマットの反射特性イメージ(右)

(2010年 3月 8日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]