三洋、ブランドビジョン「Think GAIA」を取りやめ

-パナソニックと方向性を統一。「流れに変わりはない」


4月10日発表


 三洋電機は、ブランドビジョン「Think GAIA」の運用を4月10日より取りやめると発表した。

 「Think GAIA」は、'05年7月に、「未来の子供たちへ美しい地球を還そう」を企業としての使命ととらえ、「地球といのちに喜ばれる会社」を目指して掲げたブランドビジョン。この思想の下で、「環境・エナジー先進メーカー」への変革を目指してきた。同社は「5年を経て、人と地球を思いやるという『Think GAIA』の思想が社内に浸透し、ブランドビジョンは一定の役割を果たした」としている。

 また、環境を通じた社会貢献や、環境・エナジー分野への注力といった方向性は、同社が'09年12月にグループ入りしたパナソニックが1月に示した「創業100周年ビジョン」での「全事業活動の基軸に環境を置き、世界中の次の世代の人たちのために、全世界で起こりつつあるグリーン革命を、先頭に立って推進していく」という方向性とも合致しており、「今後もその流れに変わりはない」としている。

 そのうえで、「グループ内に目指すべき方向性を示す表現が複数存在することは、コミュニケーションにおいて混乱を招く」として「Think GAIA」を廃止。「今後は、パナソニックグループの一員として、エレクトロニクスNo.1の環境革新企業を目指すことをグループで共有していく」としている。



(2010年 4月 12日)

[AV Watch編集部 中林暁]