フリービット、Android搭載フォトフレーム「Cast@net」

-ServersMan連携で、iPhoneで撮影した動画転送も


Cast@netを紹介する石田宏樹社長

7月1日予約開始

標準価格:24,800円(一括払い時)
       2,100円×12カ月(分割払い時)


 フリービットは、Android OSを搭載する“クラウドフォトフレーム”「ServersMan Cast@net」(サーバーズマン カスタネット)を発売する。価格は24,800円で、月額2,100円×12カ月(25,200円)の分割払いも可能となっている。

 エグゼモードの直販サイトや楽天、Amazonマーケットプレイスで7月1日より一括払い型の先行予約を受付開始。9日より分割払い型の予約受付を始める。発送は7月中旬~下旬を予定している。

8型液晶を搭載するCast@net

 8型/800×600ドットのタッチパネル液晶を搭載したデジタルフォトフレーム。OSにAndroid OS 1.5を採用し、ネットブックのようにメールやWebなどが使用可能なほか、Androidアプリを追加することで様々な機能が追加できることが特徴。Ehternet端子と無線LANを備え、フォトフレームながら自律ノード(ネットワーク内で個体認識され、他の機器などからネット経由でアクセス可能な機器)として機能。さらに、別売のUSBドングルで3G回線への接続(通信料が別途必要)も行なえる。本体に2GBのフラッシュメモリを備えるほか、SD/SDHCカードもストレージとして利用できる。

 スマートフォンのようにAndroidマーケットから直接アプリをダウンロードすることはできないが、パソコン用のインターフェイス「Air Display」上でCast@net用のアプリがダウンロードでき、LAN経由でCast@netにインストール可能。Android 1.5で動作し、GPS/マイクなどを必要としないアプリであれば利用できるという。

 ServersManを搭載しており、Cast@net本体をサーバーとして利用可能なことも特徴。WebDAVを使った操作でCast@net内のファイルの出し入れなどが行なえる。また、iPhone、Android搭載スマートフォン、ドコモ携帯電話などのServersMan同士が連携するソフト「Scooop」を利用することで、携帯電話で撮影した静止画/動画を即座にCast@netに転送し、ディスプレイに表示できる。無線LAN搭載SDカード「Eye-fi」とも連携し、撮影した静止画などをCast@netに無線LAN経由で送ることができる。

iPhoneなど、ServersMan対応スマートフォンなどで撮影した静止画や動画を、フォトフレーム側に転送可能スライドショー再生時にスマートフォンから静止画が転送されると、そのファイルが割り込む形で表示される
ソフトウェアキーボードを搭載。フリック入力も行なえるAndroidアプリをダウンロード/インストール可能

 通常のデジタルフォトフレームのように、静止画/動画/音楽再生も可能。再生ファイル形式は、OSの対応フォーマットに準じており、MPEG系などをカバーする。本体背面にステレオスピーカーも内蔵する。なお、映像/音声出力端子は備えていない。USB端子を搭載するが、現時点では3G回線用アダプタの接続のみ対応し、USBメモリの増設には対応していない。今後、USBストレージに対応するようドライバをアップデートすることも検討されている。

 そのほか、PDFやパワーポイントなどのドキュメントファイルも閲覧可能。ソフトウェアキーボードも搭載する。また、Google ChromeやPOP3/IMAP4に対応したメールソフトも搭載する。


PDFなども閲覧可能背面にスピーカーやEthernet端子を装備。側面にSDカードスロットとUSB端子3G接続用の料金プランを、グループ会社のDTIより提供
携帯電話会社のフォトフレームとのスペック/サービス比較で優位性をアピール

 CPUはARM11系。DDRメモリは256MB。タッチパネルは4線抵抗方式で、マルチタッチには対応しない。無線LANはIEEE 802.11b/g/nに対応。セキュリティはWEP(64/128bit)、WPAをサポートする。

 オプションである3G回線の利用には、グループ会社のDTIから月額790円~のモバイルプランを用意。契約手数料と端末代金は無料で、追加従量課金は0.042円/パケット、上限4,770円となる。



■ iPadよりも生活に溶け込んだネットワーク端末を

 今回発表されたCast@netは、「ServersManと(子会社化した)エグゼモードの全てのプラットフォームが統合した初めての製品」と位置づけられている。設計・製造はエグゼモードが行ない、サポートセンターは唐津にある拠点で、ハード、ソフト、ネットワーク接続まで全て担当する。

石田宏樹社長

 Cast@netという製品名については「フォトフレームながら、受動的に見るだけでなく、デジタルサイネージのようにいろいろな情報を送り出せる、(Cast)」という意味を含んでいる。

 石田氏は「(パソコンの)Webブラウザは便利なものだが、できることは限られている。日本が得意な“ものづくり”としては、ブラウザを超えて、さまざまな機器が繋がっていく世界をつくっていくことがポイント。アメリカが中心に作った“Web”は名前の通り“クモの巣”のように粗いネットワーク。アジア人は“絹のように、もっとなめらかな”ネットワークを作ることが必要だと考えている」との見方を示した。

 こうした中で、ネットワーク端末としてフォトフレームを採用することについて石田氏は、「ISPであるDTIでユーザー獲得を行なう中で気付いたのは、PCを使う人の市場というのは、高齢者や子供など、1人に1台、部屋に1台というニーズに変わってきていること。そこで考えられるものの一つにはiPadなどのタブレット端末があるが、もっと生活に溶け込む領域があるのでは、と考えた。すでに家の中にあるフォトフレームという世界観の中に、クラウドを持ち込むことが大きなチャレンジ」としている。

 この製品は、ソフトウェアのカスタマイズを行なうことで法人市場にも参入予定。デジタルサイネージなどの広告配信や、公共団体、冠婚葬祭事業者などへの提供を検討している。このため、一度に多くの端末を同時制御するといった機能についても開発が進められている。

エグゼモードやDTIなどの同社グループによる一貫体制で製造からサポートまで行なう絹のようななめらかで丁寧なネットワークの構築を目指すという法人市場も視野に入れている


(2010年 6月 23日)

[AV Watch編集部 中林暁]