日立、超短焦点で3,000ルーメンの液晶プロジェクタ

-81.4cm先に80型を投写。光学エンジン縮小で小型化


CP-D30NJ

 日立コンシューマエレクトロニクスは、ビジネスや教育現場で利用可能な超短投写距離液晶プロジェクタ「CP-D30NJ」を9月27日より発売する。価格はオープンプライス。

 0.63型/1,024×768ドットのパネルを搭載する液晶プロジェクタで、81.4㎝先に80型の投写が可能。7月に発売した「CP-D20」の2,700ルーメンを上回る3,000ルーメンの高輝度を実現し、明るい教室や会議室などでも見やすく鮮明な投写が可能だという。ランプ出力は210W。

 独自の自由曲面レンズを採用し、斜め投写によって生じる収差を補正することでフォーカス性能を向上。また、従来機種のCP-A100JやCP-A200Jと比べ光学エンジンの全長を58%に縮小。径の大きい前面レンズを半分にカットしたハーフカットレンズの採用により、A200Jに比べ重量と体積がそれぞれ約3/5という小型/軽量化を実現した。

付属リモコン

 レンズは単焦点で、1.3倍のデジタルズーム機能を搭載。フォーカスは手動。Ethernetを搭載し、ネットワーク経由でプロジェクタの制御や、ランプ寿命などの状態監視が可能。複数のプロジェクタを1台のPCで管理できる。

 罫線や地図、円グラフなどのデータをプロジェクタに内蔵する「テンプレート」機能や、フィルターの清掃間隔を従来の2倍となる約4,000時間に伸ばしてメンテナンスの手間を減らした独自の「ハイブリッドフィルター」も搭載。約4秒で電源ONから投写が可能な「クイックスタート」も備えている。

 映像入力はHDMI×1、コンポジット×1、S映像×1、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×2。音声入力はアナログ×3(RCA×2、ステレオミニ×1)。D-Sub 15ピンのモニター出力と、RCAのアナログ音声出力を各1系統装備する。出力10Wのモノラルスピーカーも内蔵する。 そのほか、RS-232Cのコントロール端子も装備。

 消費電力は290W。外形寸法は333×303×103㎜(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.8㎏。日本語表記のリモコンが付属する。



(2010年 9月 16日)

[AV Watch編集部 中林暁]