デノン、70㎜の薄型筐体で3D/ARC対応の6ch AVアンプ
-63,000円。2.1chスピーカーとのセットも
デノン コンシューマー マーケティングは、HDMI 1.4a対応の薄型AVアンプ「AVC-S511HD」と、同製品に2.1chスピーカーを組み合わせたシアターシステム「DHT-S511HD」を11月上旬に発売する。価格はAVアンプ単品が63,000円。シアターシステムはオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後。
さらに、DHT-S511のフロントスピーカーとサブウーファを収納できる専用ラック「AS-DN1080」も、同じく11月上旬に朝日木材加工より発売される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後。
■ AVアンプ「AVC-S511HD」
AVC-S511HD |
高さ70㎜の薄型筐体にサブウーファを含む6ch分のアンプを内蔵。Ver.1.4aのHDMI入力を3系統(うち1系統は前面)搭載し、3D映像とARC(オーディオリターンチャンネル)もサポートしている。アンプ出力は定格27W×6ch、最大34W×6ch(いずれも6Ω時)。
ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどのデコードに対応。ドルビーバーチャルスピーカー機能も備え、2.1chスピーカーでのフロントサラウンドにも利用できる。
テレビ番組のEPGデータから、番組ジャンルに適したサラウンドモードに切り替える「ジャンルオートサラウンド機能」も搭載。なお、この機能が利用できるのは2010年10月現在、東芝と日立の対応テレビのみとなる。そのほか、主要メーカー6社の対応テレビやレコーダと連動するCEC機能もサポート。アンプの電源がスタンバイ状態でも、プレーヤー/レコーダの映像と音声をテレビにパススルーできる。
背面 |
付属マイクを利用した自動サラウンドセットアップ機能を搭載。最大6カ所をマイクで音響特性を測定し、自動補正する「Aydyssey MultEQ」や小さな音量でも豊かなサウンドを実現するという「Aydyssey Dynamic EQ」や、音の明瞭度を損なわずに音量の急激な変化を抑える「Aydyssey Dynamic Volume」も搭載する。
別売iPodドック「ASD-3W」や「ASD-11R」との接続に対応。また、iPodなどの圧縮音源から、失われた信号を再生成して復元を図る「コンプレスト・オーディオリストアラー」(3モードから選択)も利用できる。
入力端子はHDMI×3(うち前面×1)、S映像×1、コンポジット×2、光デジタル音声×1、アナログ音声×3。出力はHDMI×1、コンポジット×2、アナログ音声×1、プリアウト(サラウンドバック/サブウーファ)×各1、ヘッドフォン×1。
スピーカー適合インピーダンスは6~16Ω。周波数特性は10Hz~100kH(+1/-3dB、DIRECTモード時)、SN比は95dB(JIS-A、DIRECTモード時)。消費電力は130W(スタンバイ時0.3W)外形寸法は434×318×70mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.2kg。リモコン「RC-1125」が付属する。
■ 2.1chシアターシステム「DHT-S511HD」
DHT-S511HD |
上記の「AVC-S511HD」に、2.1chスピーカーを組み合わせた製品。スピーカーユニットはフロントが5.7㎝径フルレンジを左右各2基、サブウーファが16㎝径ウーファ1基を使用する。エンクロージャはフロントが密閉型、サブウーファがバスレフ型。なお、既発売の3chスピーカー「SYS-S500CS」(13,650円)を追加することで5.1chに拡張することも可能。
フロントスピーカーは高比重の樹脂を採用し、キャビネットの鳴きを抑えて輪郭の明確な再生音を実現。バッフル面に傾斜がついており、縦置き設置時はローボードなどに置いても音がダイレクトに耳へ届くという。縦置き/横置きに合わせてDENONロゴバッジを回転できる。
フロントの再生周波数帯域は80Hz~30kHz、インピーダンスは6Ω、最大許容入力は40W(JEITA)/100W(PEAK)、出力音圧レベルは82dB(1W・1m)、外形寸法は85×115×188mm(幅×奥行き×高さ)、重量は0.9kg。
サブウーファの再生周波数帯域は30~300Hz、インピーダンスは6Ω、最大入力は60W(JEITA)/120W(PEAK)、出力音圧レベルは82dB(1W・1m)、外形寸法は136×304×420mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.8kg。リモコン「RC-1125」が付属する。
■ 朝日木材加工とのコラボレーションラック「AS-DN1080」
DHT-S511のフロントスピーカーとサブウーハー部をぴったり収納でき、テレビとともに設置できるAVラック。ガラス扉や、扉付きの小物の収納スペースも備えており、「TVラックを知り尽くしたメーカーならではの機能・デザインとデノンの高音質技術のコラボレーション」としている。
AS-DN1080 | DHT-S511とテレビを設置した例 |
(2010年 10月 19日)
[AV Watch編集部 中林暁]