izo、バランス対応ヘッドフォンアンプ「iHA-32」

-専用電源「iPSU-1」とセットで129,800円


ヘッドフォンアンプ「iHA-32」。下部にあるのが専用の電源ユニット「iPSU-1」

 アイジオはバランス仕様のヘッドフォンもドライブできる、ヘッドフォンアンプ「iHA-32」を12月10日に発売する。価格はオープンプライスで、直販サイトでの価格は129,800円。専用電源「iPSU-1」がセットになっている。

 アナログ入力専用のヘッドフォンアンプ。XLRバランスの入出力に対応し、バランス仕様のヘッドフォンがドライブ可能。XLR/TRSコンボ端子を採用し、アンバランスのヘッドフォンもドライブ可能。2台のヘッドフォンを同時に駆動する事もできる。

 対応ヘッドフォンのインピーダンスは8Ω~1kΩ。定格出力はバランス出力時が675mW×2ch(32Ω)、200mW×2ch(600Ω)。アンバランス出力時が338mW×2ch(32Ω)、100mW×2ch(600Ω)。

 入力はアンバランスのRCAを2系統、バランスのXLRを1系統装備。RCAのパススルー出力も1系統備えている。また、RCA入力時も、内部ではバランス回路を使用することで、音質を高めている。


背面

 ボリュームはALPS製の「RK27114」(1軸4連)を採用。ギャングエラーやノイズの無いスムーズな音声出力を実現したという。音色フィルタ部、電源部にはWIMAやパナソニック製品を採用した。

 「iHA-1 V2SX」で採用された「Advanced Tuning」を元に、iHA-32専用に緻密なチューニングを行なった「Advanced TuningII」を採用。バランスや音質、解像感、空間感の改善を図っている。さらに、新開発のiTCP(アイジオ・トーンコントロール・プロセッサ)、ゲインシステムも組み合わせ、様々なヘッドフォンにマッチするとしている。

 専用の電源ユニット「iPSU-1」が付属。専用設計にすることで、内部抵抗・出力インピーダンスの低い高品質電源から電源供給が行なえ、ノイズが少なくクリアな音質を実現できるという。専用ケーブルでiHA-32本体と接続する。さらに、新規開発の「Zero Pop II」回路も搭載し、電源ON/OFF時や機器接続時に発生するノイズも遮断。ヘッドフォンを保護している。

 ゲインシステムは単純なボリューム調節ではなく、LOWゲインポートとHIGHゲインポートで独立したチューニング回路を内蔵。ヘッドフォンの特性に合わせたドライブを行なうほか、デュアルヘッドフォンで両方を同時に使用する場合には相互影響を遮断するメカニズムも備えている。

 SN比は118dB以上。周波数特性は10Hz~20kHz。消費電力は最大19W(iPSU-1)。外形寸法はiHA-32本体とiPSU-1で共通しており、147×180×43mm(幅×奥行き×高さ)。重量はiHA-32本体が940g、IPSU-1が1.27kg。



(2010年 11月 30日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]