毎秒312MB転送が可能なSDカード新規格「UHS-II」

-従来の3倍の速度。電子書籍用規格も登場


 SDメモリーカードの規格化作業を行なっているSD Associationは現地時間の5日、転送速度をより高速化した新規格「UHS-II」を発表した。最大で毎秒312MBの転送を可能にするもので、新しいSD 4.0規格として定義され、2011年1月~3月期中にもアソシエーションの会員向けに提供される。

 SDHC/SDXCやmicroSDHC/SDXCに向けて開発されたもので、毎秒104MBである「UHS-I」の転送速度を3倍に高速化しているのが特徴。SD AssociationのNorm Frentz議長は「将来的にはUHS-IIの転送速度を、さらに2倍に高速化する」と、今後の計画も明らかにしている。

 なお、UHS-IIでは従来の規格と互換性が保たれており、UHS-II対応機器でこれまでのSDカードを使用可能。カードの形状やサイズも従来と同じだという。

 また、電子書籍用のアプリケーション規格も発表されている。この規格によりSDカードに電子書籍のデータをあらかじめインストールして販売する事などができるようになり、容量を活かしてフルカラーやイラストを使った書籍データに貢献するという。また、様々なSDカード対応機器で利用できるのが特徴。データのセキュアな提供にも貢献できるとしている。


(2011年 1月 6日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]