Intel、HD映像とデータを伝送する新I/O「Thunderbolt」

-新MacBook Proに対応。デイジーチェーン対応


Thunderboltのロゴ

 Intelは24日(現地時間)、ディスプレイ信号とデータを1本のケーブルで伝送可能にする高速接続技術「Thunderbolt」を発表。25日にアップルが発売開始した新MacBook Proに採用された。

 Thunderboltは、開発コード名Light Peakと呼ばれ、機器間の接続を高速化かつ簡素化し、高速データ転送とHDビデオ接続を1本のケーブルで行なえるようにするもの。データ用にはPCI Expressを、ディスプレイ用にはDisplay Portの2つの技術/プロトコルを搭載し、1つのポートに統合できる点が特徴。転送速度は10Gbps。

PCI ExpressとDisplay Portを一本のケーブルで伝送

 PCI Expressで外部機器と接続できるだけでなく、アダプタを介してIEEE 1394やUSB、LANなどのHDDに接続可能。10Wの電源を周辺機器に供給できる。また、Display Portで1080pを超える映像と最大8チャンネルの音声を扱え、アダプタを介してHDMIやDVI、アナログRGBなどの出力も可能となっている。

 HDメディア制作での利用も想定し、広帯域オーディオ/ビデオのキャプチャやミキシング機器を使った作品制作を低レイテンシーで実現できる。デイジーチェーン接続にも対応する。

ThunderboltのチップセットThunderboltのケーブルMacBookProにThunderboltポートを採用
新MacBook Pro

 Thunderboltを搭載したMacBook Proは、13インチ2機種、15インチ2機種、17インチ1機種の合計5機種をラインナップする。Apple Store価格は108,800円~214,800円。



(2011年 2月 25日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]