家庭内エネルギー最適利用に向け「HEMSアライアンス」

KDDI、シャープ、東電、東芝、パナ、日立など10社


 KDDI、シャープ、ダイキン工業、東京電力、東芝、日本電気、パナソニック、日立製作所、三菱自動車工業、三菱電機の10社は、HEMS(Home Energy Management System)の市場確立と普及を目的とした共同検討体制「HEMSアライアンス」を立ち上げた。

 家庭内におけるエネルギーの最適利用を促進するために、共同でHEMSおよびスマート家電普及の環境整備に関する検討を進めていく。メーカー各社が開発する高機能なスマート家電群(電気自動車を含む)を、ホームコントローラやHEMSアプリケーションなどの情報通信技術を活用することで、相互に接続。各機器の使用状況の可視化や自動制御を通じた家庭全体での電力需給最適制御の実現を目指す。

 HEMSアライアンスでは、HEMSアプリケーションからスマート家電群への制御のあり方に関する課題や、HEMSアプリケーションの開発/流通、スマート家電の保守などに必要な仕組み作りなど、各社共通の課題に関して検討。安全をキーワードとしたHEMS市場確立に向けた課題解決に取り組むとしている。また、スマートコミュニティ・アライアンスなどの各団体やハウスメーカーなどとも連携し、検討の成果をHEMS普及のために広く社会に提供していくという。

HEMSシステム構成要素イメージHEMSの階層構造

(2011年 7月 12日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]