NVIDIA、3D輝度が最大2倍になる「3D Vision 2」を発表

-大型レンズのメガネを11月発売。ASUSから対応液晶も


3D Vision 2用の3Dメガネ

 米NVIDIAは15日(現地時間)、アクティブシャッターメガネを用いた3D技術の最新版「3D Vision 2」を発表。対応メガネなどの関連製品を発表した。

 パソコンなどのゲームや動画/静止画を3D表示できる3D Visionの次世代版で、新たに3D表示時の明るさを最大2倍に高める「LightBoost」技術を採用したことが特徴。ゲーム用のキーボードやマウスも見やすくなり、ゴーストも低減できるという。

 対応の3Dメガネは11月中旬に発売。価格は3Dメガネとエミッタのセットで16,800円、3Dメガネ単体では11,800円。対応ビデオカードなどと組み合わせることで、3D立体視が可能となる。

 3Dメガネは、従来モデルに比べレンズを20%拡大したことで視野領域が広がり、外光の遮断性が高まることで、ゲームなどにより深く没頭できるという。また、柔らかいコンポジット材料を使用することで、ヘッドフォン利用時も快適なフィット感が得られるとしている。

 なお、「LightBoost」を利用するには対応ディスプレイが必要。初の対応ディスプレイとして、ASUSTeKは27型フルHDの「ASUS VG278H」を米国において10月初旬より発売。3D Vision 2対応メガネ付きで、価格は699ドル。


LightBoost対応の「ASUS VG278H」

 「ASUS VG278H」は、HDMI 2系統と、Dual-Link DVIを搭載。独自のTrace-Free II Technologyを搭載し、120Hz動作と応答速度2msを実現している。同モデル以外にも、「今後数カ月以内には、AcerとBenQから3D LightBoost対応ディスプレイの出荷開始を予定している」としている。

 また、3D LightBoost対応ノートPCとして、東芝が複数の海外モデル(Satellite P770/P775、Dynabook Satellite T572、Dynabook T572、Qosmio X770/X775)を発売。他社についても「今後数カ月以内の提供開始を予定している」という。

 「LightBoost」非対応のディスプレイの場合は、従来の3D Visionと同じ機能が利用可能。既存の3D Vision対応コンテンツの立体視に対応するほか、ディスプレイやノートPC、プロジェクタといった70種類の製品と互換性を持つという。


(2011年 10月 17日)

[AV Watch編集部 中林暁]