日本デジタル家電、8ch/1週間録画可能なレコーダ
-99,750円の「ハイビジョンロクラクIIIα」など
ハイビジョン・ロクラクIIIα |
日本デジタル家電は、地上デジタル放送の8チャンネルを同時に録画でき、1週間分を蓄積できるレコーダ「ハイビジョン・ロクラクIII・αアルファ)」、「ハイビジョン・ロクラクIII・Z(ゼータ)」を10月19日より発売する。同社Webサイトで予約を受け付け、出荷開始は12月を予定している。
「ハイビジョン・ロクラク III・α」は2TB HDDと8基の地デジチューナを搭載し、価格は99,750円、「ハイビジョン・ロクラクIII・Z」はHDD容量/チューナ数は同じだが、小型化したほか、拡張ボードに対応しており、価格は155,400円。
「全チャンネルレコード機能(タイムシフトモード)」により、8チャンネルの同時録画が可能なレコーダ。チャンネル数分のMPEG-4 AVC/H.264トランスコーダを搭載し、「高画質」、「標準」、「長時間」の3つの録画モードを装備。高画質の場合3日分、標準で5日分、長時間で8日分の全8ch録画が行なえる。また、この3モード以外にも0.5Mbps~6Mbpsまでのトランスコード画質をユーザーが選択でき、0.5Mbpsの場合、約1カ月間(30日分)の録画が行なえる。
ハイビジョン・ロクラクIIIZ |
容量がいっぱいになると、古い録画番組に現在放送中の録画を上書きすることで、絶えず1週間分の録画が可能。リモコンのタイムシフトボタンを押すことで、各番組の追いかけ再生が可能となる。
全チャンネルレコード(タイムシフト)のほか、8chを録画しながら、1系統は通常のMPEG-2 TSストリームのままの録画が可能で、最大9ch同時録画に対応する。9つの録画を続けながらのタイムシフト再生や追いかけ再生にも対応する。
USB 2.0のホスト端子も装備し、USB HDDの接続も可能。MPEG-2 TSの直接録画や録画したタイムシフト領域の番組をダビングして、USB HDDに保存できる。接続可能なUSB HDDは最大2TBまで。タイムシフト領域は直接拡張はできないが、全チャンネル録画のバックアップ領域として活用できる。また、上位モデルではさまざまなバックアップモードを備え、連続録画時間の拡張などが行なえる。
上位機種のロクラクIIIZは、4つの増設ディスクポートを装備し、最大8TBまでの容量拡張が可能。長時間モード利用時には、最大1カ月間(32日間)の「エンドレス録画」が行なえる。これは内蔵HDDに1週間分一時保存された番組を、オートマチックダビング機能で増設ディスクにコピーして保存することで実現される。以下の4種類のオートマチックダビングモードが用意される。
- エンドレス録画設定 内蔵HDDのタイムシフト領域に一時記録した全番組を時刻順に増設ディスクにコピー(自動全バックアップ)。空き容量が無くなったら古い番組を削除して上書き録画
- チェーン録画設定
内蔵HDDのタイムシフト領域に一時録画した全番組を時刻順に全コピー。増設ディスクの空き容量が少なくなると、増設ドライブ交換メッセージを表示。HDDを交換することで、番組を消さずに保存する。コピー対象の番組はジャンルやカテゴリ、キーワードなどで絞り込むことも可能 - ジャンル録画設定
タイムシフト領域に一時記録した番組を時刻順に増設ディスクに自動コピー。コピーする番組のジャンルやキーワード設定を行ない対象となる番組だけをバックアップできる - ミラー録画設定
タイムシフト領域のミラーディスクとして増設HDDを活用。最大4つまでのミラーディスクを同時並行で作成できる
増設したディスクは、論理的に1つの領域として統合して活用でき、一括した番組サーチして再生することもできる。
また、ロクラクIIIZでは、バスによる拡張ボードの追加が可能。「BS/CS/地デジチューナボード」や、カメラなど外部映像入力用の「外部ビデオ入力ボード」、PC接続用の「拡張USBボード」、最大3カ月の全チャンネル録画予約を可能にする「12台増設ディスクボード」などの発売を予定している。
家電専用の独自OS「クイックOS」により、動作レスポンスを向上。スタンバイからの画面起動やパススルー時のチャンネル変更、タイムシフト時のチャンネル変更、トリックプレイなどの反応を高めているという。
録画した番組は番組表から指定して、番組を呼び出し/再生可能。録画予約番組も、タイムシフト領域用は青、通常録画での予約は紫で表示するなど現在の状況を把握しやすくする工夫を施したとする。サムネイル画面での番組選択や、画像シーンからの再生開始などの機能も装備。キーワードやジャンルによる録画番組の絞り込み検索などにも対応する。
タイムシフト録画した番組は、タイムシフト領域の容量が一杯になると古い番組から消去される。番組を保存する場合は、通常録画を行なうか、タイムシフト領域から通常領域へのダビング(バックアップ録画)が必要となる。この通常領域は内蔵HDD、もしくはUSB HDDに設定できる。
録画したUSB HDDは今後発売予定の「ハイビジョン・ロクラクII」や「ハイビジョン・ロクラクIISlim」と接続して、再生できる。
出力端子は、HDMI×1、D3×1(IIIZのみ)、コンポジット×1、光デジタル音声×1、アナログ音声×1。Ethernet×1、USBホストも装備し、IIIZでは拡張用の増設ディスク4ポートやボード拡張スロットも装備する。外形寸法はIIIαが430×217×50mm(幅×奥行×高さ)、IIIZが260×192.5×46mm(同)。
(2011年 10月 19日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]