カシオ、フルHD動画撮影対応の「EXILIM」

-高速プロセッサで画像合成機能活用


「EX-ZR20」のパープル(PE)モデル

 カシオは、デジタルカメラ「EXILIM」の新モデルとして、フルHDの動画も撮影できる「EX-ZR20」を3月16日に発売する。価格はオープンプライス。店頭用価格は4万円前後。カラーはパープル(PE)、ブラック(BK)、ホワイト(WE)。

 高速撮影機能と高速画像処理を併せ持つという、「EXILIM ENGINE HS」を搭載。デュアルCPUと2つの画像処理回路に加え、リコンフィギュラブルプロセッサも搭載。最短0.26秒の撮影間隔や0.13秒の高速オートフォーカスなど、カメラを起動させてから撮影までをスピーディに行なえるという。30コマ/秒の高速連写も可能としている。

 撮像素子は1/2.3型のCMOSで、裏面照射タイプ。有効画素数は1,610万画素。メモリーカードスロットはSD/SDHC/SDXCに対応する。

 動画はMPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で録画が可能。モードはFHD(1920×1080/30fps)、HD(1280×720/15fps)、STD(640×480/30fps)、HS 480(224×160/480fps)、HS 240(512×384/240fps)、「HS 120」(640×480/120fps)、「HS 30-240」(512×384/30fps・240fps 切替式)、「HS 30-120」(640×480/30fps・120fps 切替式)から選択できる。なお、動画のファイルサイズは1回の撮影につき最大4GB。


左からブラック(BK)、ホワイト(WE)モデル

 レンズは光学8倍ズーム。焦点距離は35mm換算で、約25~200mm。超解像を使った12倍ズームや、マルチ超解像の16倍ズームも行なえる。

 カメラが自動で撮影シーンを解析し、最適な設定と画像処理を実施するという「プレミアムオートPRO」を搭載。撮影環境に応じてカメラが自動で高速連写した画像を合成する機能もあり、明暗差の大きなシーンではHDR、夜景はハイスピード夜景、高倍率ズーム使用時はハイスピード手ブレ補正が動作する。

 さらに、高速連写合成を使うことで、フラッシュを使わずに暗い場所でも、ノイズの少ない撮影ができるという「HSナイトショット」機能も用意。「最大ISO 12800レベルの高感度画像を作成できる」という。

 また、高速連写技術を応用し、独自のぼかし処理を施すことで、一眼レフカメラで撮影したような被写体を際立たせた写真が撮影可能。効果は3段階で調整できる。作風を選んで撮影する「アートショット」機能も備え、7種類(トイカメラ、ソフトフォーカス、ライトトーン、ポップ、セピア、モノクロ、ミニチュア)のエフェクトが選択可能。効果の強弱や色味の変更もできる。

 外形寸法は59×99.9×25.7mm(縦×横×厚さ)。重量は本体のみで約139g、電池とメモリーカード込みで約166g。


(2012年 2月 2日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]