アップル、iOS用「iPhoto」発売。iMovieはアップデート

-iOS版「iLife」。GarageBandはジャムセッション対応


iPhoto

 アップルは8日、iPhone/iPad向けの写真編集アプリ「iPhoto」をApp Storeで発売した。価格は450円。

 なお、既発売のiOS向け動画編集アプリ「iMovie」(450円)や音楽制作アプリ「GarageBand」(450円)のメジャーアップデートも同日より開始。iPhotoの発売により、iOS向けの「iLife」製品が出そろったことになる。



■ iPhoto

iPhotoは、タッチ操作で色調などを変更できる

 マルチタッチ操作で写真の色や露出の補正、トリミングなどが行なえるほか、Facebook/Flickrへの投稿や、Apple TVへのAirPlayストリーミングなども可能。対応端末はiPhone 4/4SとiPad 2以降で、iOS 5.1以降が必要。

 タッチ&ドラッグ操作で写真の好きな場所に変更を加えることが可能。画像に触れてドラッグすることで色調の調整が行なえるほか、ホワイトバランスルーペをドラッグして色補正できる。ブラシでのペイントや、エッジ検出による調整の正確な適用、選択した部分の明度/彩度/シャープネス変更も行なえる。

 写真用のエフェクトや、フィルターも豊富に用意し、カラー写真のモノクロ化なども行なえる。シンプルなジェスチャーで多くの写真を素早く見られるスマートブラウジングも搭載。

 iPhotoから直接FacebookやFlickrにアップロード可能。友人のコメントもチェックできる。そのほかにも手持ちの写真を共有する方法として、写真を自動でレイアウトする「フォトジャーナル」も作成でき、作成後にタッチ操作で写真の位置やサイズを変更できる。

 



■ iMovie

iMovie

 ビデオ編集のiMovieはバージョン1.3にアップデートされ、4つの機能が追加される。

 新たに予告編の作成機能に対応し「魅力的なグラフィックスとワールドクラスのサウンドトラックを使った、美しい予告編を作ることができる」としている。なお、予告編作成はiPhone 4以降とiPad 2以降で使用できる。

 また、再生ヘッドを上にスワイプすると、ビデオ内のフレームをフリーズさせられる機能や、オーディオブラウザで音楽とサウンドエフェクトをプレビューする機能、GarageBandで作った曲をiMovieに直接送信できる機能も追加される。



■ GarageBand

GarageBand

 音楽制作のGarageBandは、バージョン1.2に更新。「ジャムセッション機能」で、iPadやiPhone、iPod touchを使っている最大3人と演奏やライブ録音が可能になる。

 その他にも、iCloudを使って複数のiOSデバイスで楽曲を常に最新の状態にできる共有機能や、Touch Instrumentsで録音したデータを修正できる音符エディタ、Facebook/YouTube/SoundCloudへの直接アップロード機能が追加。Bass/Keyboard音源の追加も行なわれる。

 なお、これらの新機能のうちジャムセッションとiCloud共有は、iPhone 4以降と、第4世代iPod touch、iPad(全モデル)での対応となっている。


  • ジャムセッション機能で、iPad、iPhone、iPod touchを使っている最大3人の仲間と演奏やライブ録音
  • Smart Stringsで弦楽オーケストラを指揮
  • 音符エディタで、Touch Instrumentsの録音を修正、微調整
  • トラックの結合機能を使って複数の録音を1つにまとめることで、空のトラックを追加可能
  • iCloudを使って、全てのiOSデバイス上でGarageBandの曲を最新の状態に保持
  • Facebook、YouTube、SoundCloudに曲を直接アップロードして共有
  • 新しいSmart Bass音源の追加
  • 新しいSmart Keyboard音源の追加


(2012年 3月 8日)

[AV Watch編集部 中林暁]