リン、ネットワークオーディオDSMの小型機「KIKO」

-スピーカーセットで378,000円。4chアンプ採用


テレビと組み合わせた使用イメージ

 リンジャパンは、コンパクトなオーディオシステム「KIKO」を7月に発売する。メインユニットの「KIKO DSM」と「KIKO Speakers」で構成するシステムで、セット販売となる。価格は378,000円。カラーバリエーションはホワイト、ライトブルー、シルバー、シャンパン、ダークブルー、ブラック。

 ネットワークオーディオ「DSM」シリーズのラインナップと位置付けられており、ネットワークHDDやPCに保存した音楽データを、LAN経由で再生可能。DSMシリーズ用の各種ソフトウェアが利用でき、iPhoneなどに保存した音楽を無線LAN経由で再生できる。なお、AirPlayに対応はしていないが、互換性はありAirPlayと同様の感覚で利用できるという。他のDSMシリーズと同様に、今後も無料のファームアップにより機能強化が行なわれる予定。音声入力に対応したHDMI入力も備えている。

 【お詫びと訂正】
 記事初出時「AirPlayに対応する」と記載しておりましたが、「対応はしていないが、互換性がある」の誤りでした。お詫びして訂正させていただきます。(2012年6月28日)


左のメインユニットと、右のスピーカーがセットになっているメインユニット。前面パネルに入力などの状態を示すアイコンが光るメインユニットの背面。HDMI入力などを備えている

KIKO
 サポートする音楽ファイルは、FLAC、Apple Lossless、WAV、MP3、WMA(ロスレスを除く)、AIFF、AAC、OGG。対応サンプリング周波数は7.35kHz~192kHz、ビット数は16~24bitをサポート。Ethernet端子を備えている。

 メインユニットには、ネットワークオーディオプレーヤー機能に加え、HDMI×3、同軸デジタル、光デジタル、アナログRCA各1系統の音声入力を装備。フロントにはステレオミニのアナログ入力も備え、様々な機器と接続できる。出力としてHDMI×1(HDMI 1.4リピーター)と、ヘッドフォン出力も装備する。


フロントパネルの端にはイヤフォン出力とステレオミニの音声入力も用意写真では見にくいが、側面の黒い部分にコントロールボタンを備えている

 デジタルアンプを4ch内蔵。FPGAによるデジタルクロスオーバーを使い、接続した2ウェイのKIKOスピーカーをドライブする「2way マルチアンプシステム」を採用。KIKOスピーカーとメインユニットはスピコン端子で接続。ケーブルロック機構も備えている。ケーブルの長さは2m。

2ウェイの「KIKO Speakers」「KIKO Speakers」の背面

 ステレオのシステムだが、HDMI接続や、ユニティーゲイン設定によるライン接続により、サラウンドシステムに発展させる事も可能。

 フロントパネルにディスプレイを備え、入力ソースを示すアイコンと、ボリューム、LINNのロゴが表示される。メインユニットは縦置きも可能で、向きに合わせてアイコン表示も90度回転する。

 メインユニットの、横置き時の外形寸法は280×270×75mm(幅×奥行き×高さ)。重量は2.4kg。スピーカーのサイズは、146×187×260mm(同)で、3.08kg。


(2012年 6月 27日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]