上半期映像ソフト市場でEコマースの比率が5割に

-GfK調査。BDの金額構成比は28%に


 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン(GfK)は31日、Blu-ray/DVDなどセル映像ソフトの2012年上半期の販売動向を発表した。セル映像ソフト市場全体は2,608万枚/1,085億円で、数量は前年比7%減、金額は同4%減。このうちBDソフト市場は、数量が前年比22%増、金額は同28%増で、市場規模は309億円に拡大した。

 販売チャネル別では最大のEコマースが構成比を伸ばし、金額ベースで50%に達した。続いてメディアストアが31%、家電量販店が9%。数量構成比でもEコマースは44%を占め、数量・金額共に前年に引き続いて最大チャネルとなった。

 ジャンル別の数量構成比では音楽が28%、続いて洋画が前年から縮小して26%。金額構成比では音楽ジャンルが34%を占め、邦アニメは24%とほぼ前年並みだった。

 メーカー(発売元)別シェアは、数量ではワーナー・ホーム・ビデオ、金額ではエイベックスが首位。ディストリビューター(販売元)シェアでは、数量/金額ともにソニーミュージックが首位を維持した。

 Blu-rayソフト市場は数量が前年比22%増の594万枚、金額は同28%増の309億円。映像ソフト全体に占める割合は、金額ベースで28%に達した。作品ジャンル別の金額構成比では、邦アニメが過半となる51%を占め、最大ジャンルを維持。洋画17%で前年から縮小、音楽が対前年5%増の16%。チャネル別金額構成比は、Eコマースが64%。メディアストアは17%、家電量販店は14%だった。

 GfKは通年の見通しについて「映像ソフト市場の漸減傾向は続くものの、数量・金額ともに微減にとどまると予想される。Blu-rayソフト市場は音楽・邦画ジャンルも含め、下半期はさらなる活性化が期待され、通年では金額ベースで昨年の市場規模の約1.3倍に達する」としている。


(2012年 8月 31日)

[AV Watch編集部 庄司亮一]