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ドコモ、5型フルHD「Xperia Z」などスマホ'13年春モデル
フルHD 4機種、タブレット2機種。「スマートホーム」展開
(2013/1/22 12:21)
NTTドコモは22日、2013年春モデルのAndroidスマートフォン8機種とタブレット2機種を発表した。新モデルの特徴は、ディスプレイを強化したこと。スマートフォンはフルHDモデルを4機種用意。タブレットの「Xperia Z」は、フルHDを超える1,920×1,200ドット(WUXGA)のディスプレイを採用する。
NOTTVには6機種が対応。ワンセグ搭載は8機種。無線LANタブレット「dtab」を除く9機種が高速通信のLTE Xiにも対応する。OSはいずれもAndroid 4.1を搭載。
サービス面では、ホームネットワークを活用した「docomo Smart Home」を開始。HDMI接続のスティック型端末「dstick」を使って、ドコモの動画/音楽配信サービスなどをテレビ画面で楽しめるもので、スマートフォンを無線LANリモコンとして利用できる。
型番 メーカー | ディスプレイ | NOTTV/ ワンセグ | 特徴 | 発売時期 |
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Xperia Z SO-02E ソニー | 5型フルHD 液晶 | -/○ | DLNA/DTCP-IP NFC WALKMANアプリ | 2月9日 |
ELUGA X P-02E パナソニック | 5型フルHD 液晶 | ○/○ | DLNA/DTCP-IP Miracast NFC | 1月30日 |
ARROWS X F-02E 富士通 | 5型フルHD 液晶 | ○/○ | DLNA/DTCP-IP NFC 1,630万画素カメラ | 2月中旬 |
Optimus G pro L-04E LG | 5型フルHD IPS液晶 | ○/○ | イン/アウトカメラ同時撮影 3,000mAh電池 NFC | 4月上旬 |
MEDIAS X N-04E NECカシオ | 4.7型HD 有機EL | ○/○ | DLNA/DTCP-IP ブルーライトカット | 2月下旬 |
MEDIAS W N-05E NECカシオ | 4.3型QHD 液晶×2 | -/- | 折り畳み型 2画面 | 4月中旬 |
AQUOS PHONE EX SH-04E シャープ | 4.5型HD液晶 | -/○ | DLNA/DTCP-IP NFC 音声シャッター | 1月25日 |
Ascend D2 HW-03E ファーウェイ | 4.7型HD液晶 | ○/○ | HDR動画撮影 5秒起動 | 4月上旬 |
型番 メーカー | ディスプレイ | NOTTV/ ワンセグ | 特徴 | 発売時期 |
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Xperia Tablet Z SO-03E ソニー | 10.1型 WUXGA液晶 | ○/○ | DLNA/DTCP-IP NFC 薄さ6.9mm | 3月中旬 |
dtab | 10.1型WXGA液晶 | -/- | Smart Home向け 独自ホーム画面 | 3月下旬 |
5型フルHDモデルなどスマートフォン8機種
新モデルのうち、5型フルHDディスプレイ搭載モデルは「Xperia Z SO-02E」、「ELUGA X P-02E」、「ARROWS X F-02E」、「Optimus G pro L-04E」の4機種。動画や写真などをより高精細に表示できる点を特徴としている。
「Xperia Z」は、薄さ7.9mmの本体で、背面にはガラス素材を用いている。カメラはExmor RS for mobileを採用。WALKMANアプリを搭載するほか、ステレオヘッドセットの「MH-EX300AP」を同梱する。
「ELUGA X」は、幅68mmの狭額縁が特徴。ワイヤレス充電の「おくだけ充電」にも対応する。DIGAなどに録画した番組のDLNA/DTCP-IP再生に対応するほか、Miracastにも対応。スマートフォンの画面をMiracastアダプタを介してワイヤレスでテレビなどに表示できる。
「ARROWS X」は、1.7GHzクアッドコアCPUを搭載するハイスペック機。カメラは1,630万画素で、高透過率のレンズにより暗いところでの撮影にも強いという。ユーザーの年齢に合わせて、見やすい色味に補正する機能も装備。
「Optimus G pro」も1.7GHzクアッドコアCPU搭載。ディスプレイはIPS液晶で、ガラス面とタッチセンサーを一体化する新技術により、ガラス面に直接表示されるように見えるという。内蔵バッテリは3,000mAh。高いマルチタスク性能も特徴で、インカメラとアウトカメラで同時に動画を撮影することも可能。
「MEDIAS X」は、4.7型の有機ELを搭載。輝度の高い青色光をカットして目を守る「ブルーライトカットモード」を備えることが特徴。「MEDIAS W」は、4.3型液晶を2つ備えた「ダブルディスプレイ」モデル。2画面合わせて約5.6型タブレットのように利用できるほか、2つの画面にそれぞれ違うWebページを表示するといったことも可能。
「AQUOS PHONE EX」は、4.5型のS-CGシリコン液晶を搭載。カメラには光学/電子手ブレ補正を備えるほか、声でレリーズできる「Voice Shot」にも対応し、ブレを防げるという。
「Ascend D2」は、高感度タッチセンサー技術を採用し、濡れた手でも快適に操作できるというモデル。カメラは、夜の撮影や逆光下などにも強いHDRムービーに対応する。電源OFFから5秒で起動する高速起動も特徴。
タブレット2機種
「Xperia Tablet Z」は、フルHDを超える1,920×1,200ドットの10.1型液晶を搭載し、DLNA/DTCP-IPやNOTTV、防水などに対応しながら、重さ約495gを実現したモデル。カメラは有効810万画素の裏面照射型CMOS「Exmor R for mobile」を搭載する。
NFCに対応し、同じく春モデルの「Xperia Z」など対応スマートフォンをかざすことで、写真やWebサイトURLを簡単に共有できる。ソニーBDレコーダに録画した番組のおでかけ転送も可能。
「dtab」は、3G/LTEを搭載しない無線LANモデルだが、スマホなどのdocomoIDを使って、映像/音楽配信などdマーケットのサービスを使えることが特徴。dマーケットにすぐアクセスできる独自のホーム画面を採用している。ディスプレイは10.1型。
21日の発表会では、スマートフォン/タブレットと、ホームネットワーク内のテレビなどを連携させる新しいサービス「docomo Smart Home」も明らかにした。また、CMキャラクターの渡辺謙さんや、堀北真希さんも登場した。
スマートフォンの便利さを家の中に広げる
NTTドコモの加藤薫社長は、'13年春モデルの特徴として、「高精細」(Xperia ZなどのフルHDディスプレイ)、「高速処理」(クアッドコアCPU/大容量RAM/Android 4.1)。「高速通信」(LTEで受信時最大112.5Mbps/100Mbps)の3点を挙げ、これらを合わせて「超高速フルHDスマートフォン」としてアピール。既存のHDモデルは300dpi前後だったのに対し、5型フルHDの4モデルは440dpiと高精細化したことにより、「従来のスマートフォンでは表現できなかったフルHD画質を体感できる」とした。
また、グループ会社のパケットビデオと連携し、Twonky Beamによりレコーダの録画番組をフルHDのまま再生できる点や、NTTぷらら「ひかりTV」の番組も視聴できる点に触れ、これまで家庭内で視聴していたコンテンツをスマートフォンでも観られる便利さを強調した。
一方で、10.1型のタブレット「dtab」やHDMI接続の端末「dstick」を使って、「dビデオ」や「dアニメストア」、「dミュージック」などスマホ向けサービスを家で楽しむ方法も拡大。このように、機器連携によって家と外出先の区別なくサービスを自由に利用できる取り組みを「ドコモ スマートホーム」として展開していく。
加藤氏は新端末やサービスについて、「スマートフォンの楽しさや便利さを家の中に広げる、家族そろって満足いただける商品とサービス。スマートフォンのその先にある新しい世界を広げていく」とした。
発表会には、CMキャラクターとしておなじみの渡辺謙さんと、堀北真希さんもゲストとして登場。渡辺さんは新モデルのArrows XがフルHDディスプレイを備えたことについて「ここまで来たか、と驚かされた。言葉で説明できないくらいきれいな画面。ぜひ使ってほしい」とコメント。堀北さんは、Xperia Zを手にして「立体的に見える」と感心した様子だった。
渡辺さんはARROWS Xの1,630万画素カメラにも注目し、「ロケ先で写真を撮りたくなった時も、カメラを出さずに携帯で撮れる」とのこと。堀北さんは、「Xperia Zは、たくさん機能があるのに薄い。スタイリッシュで、女性も欲しくなるデザイン」と評価した。