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ラステーム、約7万円のDSD/USB対応デジタルアンプ
32bit/192kHzサポート。ヘッドフォンアンプ搭載
(2013/5/27 14:27)
ラステーム・システムズは、DSD 2.8MHz/5.6MHzや、PCM 32bit/192kHzのUSB入力に対応、ヘッドフォンアンプと、70W×2chのスピーカード用アンプも内蔵したデジタルプリメインアンプ「HDA723D」を5月28日に発売する。価格は73,500円。
USB入力で、PC内のDSDやPCMをネイティブ再生できるデジタルアンプ。DSDは2.8MHz(DSD64)と5.6MHz(DSD128)に対応し、DSF/DFF/DIFF(DSDIFF)フォーマットに対応。ASIO 2.1とDoP(DSD over PCM)のどちらでも利用できる。再生プレーヤーは付属せず、Windowsではfoobar2000、MacではAudirvana Plusなどの使用が想定されている。
DACは「PCM1795」を採用。PCMは32bit/192kHzまで対応し、Bit Perfectをサポート。ただし、32bitの音楽はWindows 8のみのサポートとなる。WindowsではASIO、WASAPIに対応し、専用ドライバをインストールして使用する。対応OSはWindows XP/Vista/7/8で、32bit/64bitの両方に対応。Mac OSは10.6.3以降で、OS標準のドライバで動作する。なお、DSDも含め、USBオーディオ信号は絶縁(アイソレート)されており、パソコンからの5V電源リップルノイズを遮断している。
USB以外のデジタル入力として、光デジタル、同軸デジタルも各1系統装備。光/同軸デジタルは24bit/192kHzまでサポートする。
クロックは、±1.0ppmのTCXO(温度補償型水晶発振器)を備え、クロックジッタを抑制。24.576MHzと22.5792MHz系で、2つのクロックを搭載しており、24.576MHzでは、48/96/192KHzのデータに、22.5792MHzでは44.1/88.2/176.4KHzのデータに対応する。
スピーカーターミナルを備え、対応するスピーカーインピーダンスは4~8Ω。アンプの最大出力は70W×2ch(4Ω時)、52W×2ch(6Ω時)、35W×2ch(8Ω時)。スピーカー周波数特性は10Hz~20KHz(-0.5dB、2W時8Ω負荷)、全高周波歪率は0.05%以下(2W/8Ω)、SN比は100dB。ダイナミックレンジは100dB。ターミナルはバナナプラグにも対応する。
ヘッドフォンアンプICは「TPA6130A2」を使用。インピーダンスは16~300Ωに対応。最大出力は130mW×2ch(32Ω)、65mW×2ch(64Ω)、35mW×2ch(250Ω)。全高周波歪率は0.003%以下(50mW/32Ω)。出力端子は標準ジャック。
スピーカー出力とヘッドホン出力は個別のボリューム調整が可能。同期させる事もできる。ボリュームには電子ボリューム(ロータリーエンコーダ)を採用。ギャングエラーの発生を防いでいる。ディスプレイは96×96ドットのフルカラー有機EL。音量調整、入力ソースの切り替え、レベルメーターの変更、ミュートのON/OFF、ディスプレイの明るさ調整などは付属のリモコンで行なえる。
電源部には軽負荷時でもノイズの発生が少なく、急激な負荷変動でも応答性に優れるという同期整流方式と力率改善回路(PFC=Power Factor Correction)を搭載したSMPS(Switch Mode Power Supply)を採用。PFCの中でも高効率なActive PFC回路と同期整流を持った電源を実装することで、信号の急激な変化にも対応できるとする。
消費電力は最大150W。外形寸法は210×240×50mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約2.3kg。