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ラステーム、DSD録音可能なADコンバータ「RAD192D」
DSD 5.6MHzやPCM 24/192も対応。99,750円
(2013/2/22 12:11)
ラステーム・システムズは、DSDの2.8MHzや5.6MHz、リニアPCMの24bit/192KHzなどで録音が可能なADコンバータ「RAD192D」を2月25日に発売する。価格は99,750円。
アナログアンバランス(RCA)と、バランス(XLR)の入力を各1系統備えたADコンバータ。出力端子として、光デジタル×1、同軸デジタル×2、AES/EBU×1を備え、入力したアナログ音声をデジタルに変換して出力可能。さらに、リニアPCMに変換して出力するUSB端子と、DSDに変換して出力するUSB端子を各1系統装備。PCとUSB接続する事で、PCM/DSDファイルとして保存する事も可能。カセットテープやレコードなどの音源を、ユーザーがPCM/DSD録音できる。
DSD録音は、付属のソフト「DsdRecorder」を使用。対応OSはWindows XP/Vista/7/8。DSDの2.8MHzと5.6MHzの両方に対応する。
PCM出力のUSBからは、Windows Vista/7、Mac OS 10.6.3以降のパソコンでPCM録音が可能(Windowsは付属ドライバ使用)。24bit/192kHzまでの録音をサポートする。なお、DSD録音時は、PCMのUSB出力は無効になる。また、光/同軸デジタルなど、DSD以外の出力は全て24bit/192kHzに対応するが、DSD録音時には、他のデジタル出力は176.4kHzになる。
アナログ入力では、入力音声レベルに合わせて、Minimum(0.35Vrms)、0.75、2、4、6、8、10Vrmsの7段階で入力感度の調整が可能。アナログとデジタル間の信号にはデジタルアイソレータを実装する事で、それぞれのノイズを遮断。デジタル、アナログの電源も別電源としている。電源部には基板実装型トロイダルトランスとオーディオ用電解コンデンサを採用。電源部分はメイン基板から分離し、電源ノイズを遮断している。
オーディオ用ボリュームコントロールICとロータリーエンコーダーを採用する事で、左右の音量バランスを維持。0.5dBステップで細かな設定ができる。
さらに、2個の独立した±1.0ppm TCXO(温度補償型水晶発振器)を搭載。24.576MHzで48kHz、96kHz、192kHzのデータに対応し、22.5792MHzで44.1kHz、88.2kHz、176.4kHzのデータに対応する。
前面に3.5型のフルカラー液晶ディスプレイを装備。入力サンプリングレートやレベルメーターなどを表示できる。波形表示とVUメーター、ピークメーターはA/D変換された信号を直接演算することで、誤差のない高精度な表示を可能にしたという。
S/Nは105dB、ダイナミックレンジは120dB。全高調波歪率(THD+N)は110dB。外形寸法は270×257×88mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3.6kg。リモコンも付属する。