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ノア、米audio researchの真空管アンプ3モデル

「KT120」搭載パワーアンプ「REFERENCE 75」など

 ノアは、米audio research製品の取り扱いを開始し、真空管アンプ3モデルを6月21日に発売する。価格は、真空管ステレオパワーアンプ「REFERENCE 75」が1,417,500円、真空管ラインプリアンプ「LS17SE」が693,000円、真空管プリメインアンプ「VSi60」が787,500円。

 audio researchは、電子回路設計者でオーディオファンのウィリアム・Z・ジョンソン氏によって、1970年に米ミネアポリスに設立されたブランド。「HIGH DEFINITION」を創業以来のポリシーとしている。

真空管パワーアンプ「REFERENCE 75」

「REFERENCE 75」

 「REFERENCE 75」は、audio researchの最上級ライン「REFERENCE SERIES」のAB級真空管ステレオパワーアンプ。真空管はドライバー管に「6H30」を2個、出力管に「KT120」(マッチドペア)を2ペア搭載。パワーアンプ部はKT120管を使用したプッシュプル(SEPP)回路構成で、最大出力75W/ch。入力段はJ-FETと6H30管によりローノイズ化されている。

 チャンネル毎の出力モニタと真空管バイアスモニタ用の大型VUメーターを備え、メーターの照明にはLEDを使用しON/OFFが可能。電源投入後のウォームアップ時には、システム保護のため自動ミュートが作動。バイアスは真空管に合わせ微調整可能。

REFERENCE 75の背面

 入力はアナログXLR(バランス)1系統、スピーカー出力はステレオ1系統で、4/8Ωに対応し、バナナプラグやYラグにも対応。入力インピーダンスは300kΩ。周波数特性は0.7Hz~75kHz(-3dB/W)。SN比は112dB。消費電力は最大500W、無信号時230W。外形寸法は483×495×222mm(幅×奥行き×高さ)、重量は21.3kg。

ラインプリアンプ「LS17SE」

 「LS17SE」は、J-FETと6H30管によるハイブリッド構成のClass A動作回路を搭載した真空管ラインプリアンプ。真空管はドライバー管に6H30管を2個搭載。電源投入後のウォームアップ時には自動ミュートが作動する。

 入力はアナログXLR(バランス)2系統とアナログRCA(アンバランス)4系統、RCAプロセッサ入力1系統を備える。出力はアナログXLR(バランス)2系統とアナログRCA(アンバランス)1系統、REC OUT(RCA)1系統を備える。入出力インピーダンスは、XLRが120kΩ/600Ω、RCAが60kΩ/300Ω。周波数特性は0.5Hz~200kHz(+0、-3dB/200k バランス)。歪率は0.01%で、SN比は109dB。クロストークは-80dB以上。消費電力は定格130Wで、待機時は2W。外形寸法は480×394×178mm(幅×奥行き×高さ)、重量は13.9kg。

「LS17SE」
LS17SEの背面

プリメインアンプ「VSi60」

 「VSi60」は、LPレコードよりわずかに大きい占有面積(356×406mm)というAB級真空管プリメインアンプ。真空管はドライバー管に「6H30」を2個、出力管に「KT120」(マッチドペア)を2ペア搭載。パワーアンプ部はKT120管を使用したプッシュプル(SEPP)回路構成で、定格出力50W/ch。入力段はJ-FETと6H30管によりローノイズ化されている。オーディオ回路と制御回路で別電源を採用。真空管ごとに独立したバイアス調整/測定スポットを備える。電源投入後のウォームアップ時には自動ミュートが作動する。

 入力はアナログRCA(アンバランス)5系統、スピーカー出力はステレオ1系統で、4/8Ωに対応し、バナナプラグやYラグにも対応。サブウーファ用モノラル端子も1系統備える。入力インピーダンスは50kΩ。周波数特性は1Hz~80kHz(-3dB/W)。歪率は1.5%(50W)、0.05%(1W)で、SN比は106dB。消費電力は最大500W、無信号時200W。外形寸法は356×406×203mm(幅×奥行き×高さ)、重量は15.8kg。

「VSi60」
VSi60の背面

(一條徹)