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ヒビノ、AKGの最上位モニター「K712 PRO」

約43,000円。約17,000円の「K612 PRO」も

フラッグシップモデルの「K712 PRO」

 ヒビノは、AKGのモニター用オープンエアヘッドフォンとして、フラッグシップモデルの「K712 PRO」と、エントリーモデル「K612 PRO」を9月17日に発売する。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格は「K712 PRO」が43,000円前後、「K612 PRO」が17,000円前後。どちらも2年保証が付く。

 共通する特徴として、AKG独自のハウジング構造を採用。広い音場と、正確な定位、奥行きを再生できるという。

エントリーモデル「K612 PRO」

 ユニットのボイスコイルには、リボン状のワイヤーを使用したフラットワイヤー・ボイスコイルを採用。ワイヤーを高い密度で巻くことができ、可動部分がコンパクトかつ軽量になる事で、優れた過渡特性を実現。ネオジウムマグネットも組み合わせ、「繊細な音声信号にも俊敏に反応する」という。

 振動板には、異なる2種類の素材を組み合わせた「TWO-LAYERダイヤフラム」を採用。中心部と外縁部で厚みを変える独自の「バリモーション・テクノロジー」も採用している。さらに、高域特性を維持しながら、ダンパー特性を改善する事で分割振動を抑制している。

 「K712 PRO」に採用しているドライバは新開発のもので、「従来のオープンエ
アー型ヘッドホンでは再現が難しかった低域も、鮮明かつ量感豊かに出力する」としている。再生周波数帯域は「K712 PRO」が10Hz~39.8kHz、「K612 PRO」が12Hz~39.5kHz。最大許容入力はどちらも200mW。インピーダンスは「K712 PRO」が62Ω、「K612 PRO」が120Ω。

 どちらのモデルも、ハウジングはアラウンドイヤータイプで、イヤーパッドにはベロア素材を採用。取り外して手洗いもできる。ヘッドバンドは本皮製。装着するだけで長さ調整ができるセルフアジャスト機能を採用している。

 「K712 PRO」は、オーストリアのウィーンで手作業で組み立てられており、「フラッグシップモデルに相応しい最高水準の品質を達成した」という。ケーブルは片出しで、着脱が可能。3mのストレートケーブル、5mのカールケーブルを同梱。ケーブルを除いた重量は298g。標準プラグアダプタやキャリングポーチも付属する。

 「K612 PRO」のケーブルも片出しだが、着脱はできない。長さは3m。ケーブルを除いた重量は256g。標準プラグアダプタが付属する。

(山崎健太郎)