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コーニング、Gorilla Glassの生産を静岡から韓国牙山に移管

 コーニングは6日(米国時間)、Corning Gorilla Glassの生産を、日本の静岡工場から韓国の牙山(Asan)工場に移管することを発表した。2015年6月までに移管を完了させるとともに、静岡工場の東側を閉鎖する。

 Corning Gorilla Glassは、高い耐久性を有したスマートフォン/タブレットなどのディスプレイ向けカバーガラスとして展開している。'13年10月に、コーニングはサムスンディスプレイとの戦略的契約締結を発表し、サムスンコーニングプレシジョンマテリアル(現コーニングプレシジョンマテリアル(CPM)を取得。フルに使用していないCPM牙山工場の低コスト生産能力を活用し、Gorilla Glassの生産をCPMで行なうことを決めた。

 コーニングガラステクノロジー プレジデントのジェイムス P. クラッピン氏は、「CPMへの移管を達成し、CPMの取得によるシナジー効果を得るためには、韓国における予想可能な需要見通しが必要だった。CPMが全主要液晶ディスプレイ用ガラスの顧客と2014年の契約を締結した今、私たちはこれをクリアしたと考えている。'13年第4四半期、コーニングの100%出資子会社が、最低でも2014年まで継続する顧客契約を更新したと発表した。これらの顧客契約により、2014年も、当社全体のディスプレイのシェアを昨年並みに保つことができると期待している。当社のディスプレイ用ガラスの需要をより予想しやすくなるだけでなく、ディスプレイ用、カバー用の両ガラスについて、供給コミットメントを確実に果たしつつ、グローバルの生産拠点の最適化によって見込まれるシナジー効果を発揮することが可能になる」と移管の理由を説明している。

(臼田勤哉)