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ナスペック、USB搭載でデジタル化対応などPro-Ject Audio製ターンテーブル

Essential II/Phono USB(ブラック)

 ナスペックは、オーストリアPro-Ject Audioのアナログターンテーブル3モデルを4月10日に発売する。価格は、エントリーモデルの「Essential II」と、USBオーディオインターフェイス搭載モデル「Essential II Phono USB」がオープンプライスで、店頭予想価格はEssential IIが73,000円前後、Essential II Phono USBが85,000円前後。カーボン製アームを搭載する「1-Xpression Carbon」は、162,000円。

USB搭載モデルなどの「Essential」シリーズ

Essential II/Phono USB(ホワイト)

 Essentialシリーズは、RCAフォノ出力(L/Rケーブル直付け)搭載の「Essential II」、RCAアンバランス(L/R)フォノ出力とUSB 1.1を備える「Essential II Phono USB」の2機種をラインナップする。Essential II Phono USBは、A/DコンバータとMMフォノアンプを内蔵し、直接プリアンプに接続可能。パソコンなどにUSB接続して、アナログ音声をデジタル化することもできる。対応OSは、Windows XP/Vista/7/8とMac OS。カラーは2モデルともブラックとホワイトの2色を用意する。

 いずれも、新たにシングルピースの「8.6アルミニウムトーンアーム」を採用。アームを両サイドから「サファイアベアリング」による軸受け式で支持することで、アームダンピングを低減し、トレース精度を向上させている。プラッターのスピンドルはステンレススチール製で、ブロンズ製のスピンドルホルダーとの組み合わせにより、低摩擦でスムーズな回転を実現するという。カートリッジはオルトフォンの「OM 5E」。

 ベルトドライブ駆動で、ベルトの架け替えにより33回転と45回転に対応。DCモーターを採用し、50Hzと60Hzに対応する。消費電力はEssential IIが4W、Phono USBが5W。外形寸法は415×335×112mm(幅×奥行き×高さ)で共通。重量はEssential IIが3.7kgで、Phono USBが3.9kg。

カーボン製トーンアーム搭載の「1-Xpression Carbon」

1-Xpression Carbon

 「1-Xpression Carbon」は、カーボン製トーンアーム「8.6 cc Evo」を搭載した、クラシック 1シリーズの6世代目モデル。ゴムによって設置面の振動からセパレートされた「フローティング・モーター構造」や、スチールと高分子素材TPEによるサンドイッチ構造のメインプラッターなどの振動対策を施し、スムーズな回転を実現しているという。カウンターウェイトの内部にはソルボセインを使用し、ダンピング効果に配慮している。カートリッジはオルトフォンの「2M Red」を標準装備する。

 ベルトドライブ駆動で、ベルトの架け替えにより33回転と45回転に対応。新たに低ノイズシンクロナスDCモーターを採用し、50Hz/60Hzのどちらにも対応する。出力は金メッキのRCAフォノ。本体はMDF製のハイグロスピアノブラック仕上げで、高分子素材TPEを採用した3点支持のスパイクを備える。消費電力は4W。外形寸法は415×335×130mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.5kg。RCAフォノケーブルなどが付属する。

カーボン製トーンアーム「8.6 cc Evo」
フローティング・モーター構造
メインプラッター

(一條徹)