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HiFiMAN、約5万円からの新平面振動板ヘッドフォン
Shureは約5,000円のエントリーイヤフォン「SE112」
(2014/5/10 20:48)
5月10、11日に東京・中野サンプラザで開催されている「春のヘッドフォン祭 2014」。HiFiMANが、新しい平面振動板採用ヘッドフォンを出展。Shureも新型エントリーイヤフォンを展示するなど、イヤフォン/ヘッドフォンの新機種が多数登場している。
ここではHiFiMAN、Shure、フルテックなどのブースをレポートする。
HiFiMAN
ハイレゾポータブルプレーヤーでお馴染みHiFiMANは、平面型振動板を使ったヘッドフォンにも注力しているメーカーだ。その新モデルとして、「HE-400i」、「HE-560」という2機種を参考展示した。
どちらも5月末、もしくは6月上旬頃の発売を予定しており、価格は「HE-560」が92,500円、「HE-400i」が50,740円を予定。
HE-400iは、大出力のヘッドフォンアンプを必要としない、高能率な新型平面磁気ドライバを採用したというモデルで、インピーダンスは35Ω、感度は94dB/mW。周波数帯域は15Hz~50kHz。重量は360g。
「HE-560」は、「静電型ヘッドフォンを彷彿とさせる音質を実現した」という上位モデル。インピーダンスは35Ω、感度は90dB/mW。周波数帯域は15Hz~50kHz。重量は390g。木目のハウジングがデザインアクセントとなっている。
Shure
Shure Japanブースの目玉は、カナル型イヤフォンSEシリーズのエントリーモデルとして、6月に発売が予定されている「SE112」。ダイナミック型のMicroDriverを搭載したモデルで、価格はオープンプライス。店頭予想価格は5,000円前後とリーズナブルになっている。
感度(1kHz)は105dB SPL/mW。インピーダンス(1kHz)は16Ω。再生周波数帯域は25Hz~17kHz。内部には適切な音響性能を実現するために、フロントからバックキャビティに音声信号が漏れるのを防ぐアコースティックシールや、ユニットを衝撃から保護するショックプロテクターなどを内蔵する。
フルテック
フルテック、ADL(ALPHA DESIGN LABS)ブランドのブースで注目を集めているのは、5月10日に発売する、初のイヤフォン「ADL EH008」だ。
ダイナミック型ユニットをデュアルで搭載しており、価格は19,800円。高域用に5.8mm径、中低域用に8mmのダイナミック型ユニットを採用し、中低域はα(超低温処理した)ドライバ仕様となる。5.8mm径ユニットはチタン振動板フィルムを採用。
制振のための特殊ABS樹脂を使ったハウジングを、カーボンファイバーのハウジングで覆う、デュアルハウジング構成になっているのも特徴。
さらに、今年中の発売を予定しているという新製品も参考展示。
「STRATOS ~ストラトス~」というモデルは、コンパクトなDAC内蔵ヘッドフォンアンプ。USB DAC機能を備え、192kHz/24bitや、DSD 2.8/5.6MHzに対応しているほか、MM/MC対応のフォノイコライザーとADコンバータも内蔵しているのが特徴。レコードをデジタル化し、ファイル保存する事もできるという。
ヘッドフォンアンプ部は16~600Ωに対応。外形寸法は150×141×57mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約860g。発売日や価格は未定。
ヘッドフォンの新モデル「H128」も参考展示。既存モデル「H118」の後継と位置づけられており、搭載ドライバが自社製に変わったのが大きな特徴。また、カラーバリエーションも豊富になっている。発売日や価格は未定。
NuForce
フューレンコーディネートのブースでは、4月30日から発売されている、米NuForceのクアッドBAドライバ採用カナル型イヤフォン「NuForce Primo 8」(57,140円)を展示。
低域×2、中域×1、高域×1の3ウェイ4ユニット構成で、低域用のユニットが同一軸上でタンデム動作する事で、高調波歪み率を低減。リニアフェーズクロスオーバーの採用により、マルチウェイ構成のBAドライバで、音のざらつきの原因となる、ユニット間クロストーク漏れも抑制している。
その他
ゼンハイザーのブースでは、DJ向けヘッドフォンの新ラインナップとして4月から発売している、「HD8 DJ」、「HD7 DJ」、「HD6 Mix」などを出展。ハイエンドヘッドフォンも試聴できるようになっている。
また、試聴した来場者から毎日2人に、MOMENTUMの日本未発売「David Bowie is」モデルをプレゼントする企画も行なっている。
完実電気のブースでは、同社が新たに輸入代理店となった、デンマーク・Bang & Olufsenによる「B&O play」ブランド製品を展示している。
日本では、AirPlay対応アクティブスピーカーの「BeoPlay A9」、ヘッドフォン「BeoPlay H6」、カナル型イヤフォン「BeoPlay H3」などをラインナップ。そのデザイン性の高さで注目を集めていた。