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ヤマハ、無線LAN内蔵、4K/60p対応で88,000円のAVアンプ「RX-V777」

 ヤマハは、無線LANを内蔵し、4K/60p対応のHDMIも搭載した7.1ch AVアンプ「RX-V777」を7月下旬に発売する。価格は88,000円。カラーはブラック(B)とチタン(H)を用意する。なお、チタンカラーは国内向け777台限定となる。

AVアンプ「RX-V777」ブラックモデル
777台限定のチタンカラーモデル

 最大出力は160W×7ch(6Ω)で、ディスクリート構成のパワーアンプを採用。本体に無線LAN機能を搭載しており、背面にはアンテナも装備。Ethernet端子も備えているが、LANケーブルを使わずに、ネットワークオーディオ機能やスマートフォン/タブレットからのワイヤレス操作などが可能。なお、Ethernet端子と無線LANの併用はできない。

 ルータに接続し、LAN内のNAS(ネットワークHDD)などに保存した音楽ファイルの再生が可能。ルータを使わずに機器と直接ワイヤレス接続する「Wireless Direct」機能も用意。AirPlay、HTC connectにも対応し、AVアンプ制御用アプリの「AV CONTROLLER」によるワイヤレス再生もサポートする。

 ネットワークオーディオプレーヤー機能では、192kHz/24bitまでのWAV/FLAC再生に加え、96kHz/24bitまでのApple Lossless再生にも対応。ギャップレス再生もサポートしている。

 アンプ部には、グラウンドを巡る相互干渉を排除し、微小信号の再生品位を高めるという独自のD.O.P.G.(DAC on Pure Ground)コンセプトや、バーブラウンの192kHz/24bit対応DAC、4回路分離パワーサプライなどを採用。「透明感と躍動感を兼ね備えたハイクオリティな音質を追求した」という。

 フロントにコンパクトスピーカーを使う場合は、サブウーファが無いシアターシステムで活用できる「新Extra Bass」機能も搭載する。

 設置環境の初期反射音を制御し、再生音を最適化する「YPAO-R.S.C.」や、計測結果に基づき高音と低音のバランスを音量に応じてコントロールする新機能「YPAO Volume」も装備する。

 内蔵デコーダはHDオーディオをサポートし、ドルビーTrueHDや、DTS-HD MasterAudioなどのデコードが可能。シネマDSP<3Dモード>は、音場に“高さ”方向のデータを加え、左右メインスピーカーの上部に設置したプレゼンススピーカーを用いて立体的なサラウンド空間を再現するというシネマVPS(バーチャル・プレゼンス・スピーカー)にも対応。VPSを活かしたダイアログリフト機能、サラウンドバックとプレゼンススピーカーを自動的に切り替える機能なども備えている。

 リアスピーカーを設置できない環境向けには、フロントスピーカー2台で7.1chサラウンド再生を可能にする「Virtual CINEMA DSP」を搭載。新機能として、リアスピーカーをフロント側に設置し、バーチャル再生の臨場感をさらに高める「Virtual CINEMA FRONT」も利用できる。

 アプリ「AV CONTROLLER」は、iOS 5.0以降の第3世代iPod touch以降、iPhone 3GS以降、iPadと、Android 2.1以上の端末に対応。シネマDSPの音場効果をピンチ&スワイプ操作で直感的にカスタマイズできる「DSP調整」を搭載したほか、操作感・視認性にこだわったというロータリー型音量調整、新デザインのアピアランスなども採用している。

 HDMI端子は入力を6系統、出力を2系統装備。メニュー画面などは日本語でのオンスクリーンディスプレイ表示が可能。前面1系統はMHLにも対応。HDMI端子は4K/60p映像のパススルー出力に対応するほか、入力映像を4Kへアップスケーリング出力も可能。3D映像の伝送もサポートする。HDMI C.E.Cにも対応しており、主要メーカー製のテレビ/レコーダと連携動作が可能。メインルームと同じAVコンテンツを別の部屋にHDMI伝送するゾーンB対応HDMI出力も装備。オーディオリターンチャンネルも利用できる。

背面

 HDMI以外の入出力として、音声入力は、アナログステレオ×5(MM対応Phono入力含む)、光デジタル×2、同軸デジタル×2を用意。映像入力はコンポジット×5、コンポーネント×2。出力は、コンポジット×2、コンポーネント×1。アナログ音声出力(RCA)×1、サブウーファ7.2ch用プリアウト、ヘッドフォン出力×1などを備えている。

 消費電力は220W、待機時消費電力は0.1W(HDMIコントロールOFF/スタンバイスルーOFF時)。外形寸法は435×368×171mm(幅×奥行き×高さ)。重量は10.5kg。

(山崎健太郎)