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Apple、9月17日から「iOS 8」のアップデートを開始

写真編集やiCloud Drive対応。ファミリー共有も

 アップルは、iOSの最新バージョン「iOS 8」を9月17日(米国時間)より提供開始する。対応デバイスはiPhone 4S/5/5c/5s、第5世代iPod touch、iPad 2、iPad Retinaディスプレイ、iPad Air、iPad mini、iPad miniRetinaディスプレイモデルで、これらのデバイスに無償で提供する。

iPhone 6はiOS 8搭載で出荷

 iOS 8では、多くの機能追加を実施。iCloud対応デバイスであれば、同じ写真や映像にどこからでもアクセス可能にする「iCloud Drive」に対応。[写真]アプリでは、編集機能が追加され、自動傾き補正やスマート編集ツールを使った光と色の調整、露出や明るさ、コントラスト、ハイライト、シャドウの補正などが行なえる。編集した画像は、その結果が別のデバイスにもすぐに反映される。

 iCloudは、iOSのほか、Mac、Windows PCなどからも利用可能。iCloudの利用料金も改定され、最初の5GBまでが無料。20GBまで月額100円、200GBまで月額400円、500GBまで月額1,200円、1TBまで月額2,400円となる。

 ファミリー共有機能も追加。家族で写真やカレンダーを共有できるほか、iBooksやApp Storeでダウンロード購入する場合に、家族として一括して決済をしたり、子供がコンテンツを購入する際に親が許可をしてから購入したり、子供が親に購入してくれるよう依頼する「Ask to Buy」機能などを用意。家族のデバイスの位置を知る事も可能。ファミリー共有に追加できる家族は最大6名で、各人にApple IDが必要。

メッセージアプリも強化

 メッセージアプリも強化。スクリーンをタップし、音声メッセージや映像を撮影、そのままメッセージに添付して送信できる「Tap to Talk」機能が追加される。

 文字入力では、QuickTypeと呼ばれるユーザーに合わせた予測入力機能を搭載、より賢くパーソナライズされたものとなり、テキスト受信者が誰か、入力中のアプリは何か、などを判別しながらタイピングを予測する。キーボードの学習結果はそのデバイス上で暗号化され、プライバシーも保持されるという。また、iOS 8からは他社のキーボードにも対応し、(Apple以外の)開発者が独自の文字入力メソッドを利用可能になる。

 ヘルスケア関連アプリで利用可能な、開発者向けのAPI(Application Programming Interface)「HealthKit API」を提供するほか、家電製品と連携し、照明やドアロックなどを制御できる「HomeKit」などにも対応する。

 また、iOS 8と新Mac OS XのOS X Yosemiteとの連携機能も強化。iPhoneやiPadがMacのそばにあるときにデータを同期し、1台のデバイスで始めた作業をそのまま次のデバイスに引き継げる「Hand off」を搭載したほか、Instant Hotspotも強化。これまでiPhoneにのみ表示されていたSMSやMMSメッセージを全デバイスのメッセージに表示させられるようになった。そのほか、4,000以上の新しいAPIを提供する。

(臼田勤哉)