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オムロン、透明シートとLED 1個で3D空間投影を実現する新技術。CEATECに出展

 オムロンは、透明プレートとLED 1個だけで空間に3次元映像を投影する「透明プレート型空間投影技術」を開発した。10月7日から幕張メッセで開幕する「CEATEC JAPAN 2014」に出展し、今後これらの技術を空間投影分野に応用していく。

透明シートとLEDで空間投影を実現

 これまでの空間投影技術は、多くの部品を搭載した比較的規模の大きなシステムや設置スペースが必要となっていたが、オムロンが開発した透明プレート型空間投影技術は、プレートまたはシート1枚とLED 1個だけで空間に3次元映像を投影可能となる。

 同社が、液晶ディスプレイ用バックライト事業などで培った、光指向性設計技術と微細加工技術を応用。LEDの光を透明なプレート/シートから出射させ、3次元の静止映像を空間に投影する。3次元で奥行きある表示や実空間の物体への表示の重ねあわせ、複数枚のシートを重ねての使用が可能。シートが透明なため、目立たず、軽くて薄く、ガラスなどへの貼り付けにも対応する。

 看板の3D表示や駅構内の案内表示の立体化、ショウウィンドウの商品周囲への情報やデザイン投影などの応用例が期待される。

複数枚重ねた切替表示やカラー表示も
シート状で折り曲げも可能
立体表示看板のイメージ
ARショウウィンドウも

(臼田勤哉)