ソニー、ハーフインチの業務用VTRとカムコーダを'16年3月で販売終了。テープは継続

　ソニーは6日、業務用のハーフインチVTRとハーフインチカムコーダの全機種について、2016年3月末をめどに販売を終了すると発表した。「今後は、よりファイルベース製品の開発・販売に注力していく」としている。なお、ハーフインチシリーズの業務用ビデオテープは今回の販売終了の対象ではなく、引き続き販売を継続するという。

'02年に発売されたHDCAMコンパクトプレーヤー「J-H1」

　ワークフローの急速なファイルベース化が進んでいることを受けて決定されたもので、販売終了となる対象製品は、HDCAMコンパクトプレーヤーの「J-H1」や「J-H3」、HDデュアルフォーマットレコーダの「SRW-5500」、HDCAMカムコーダの「HDW-650」、「HDW-F900R」など。対象製品の一覧は後述する。

ソニー製の業務用ハーフインチVTRとハーフインチカムコーダ向けの補修用部品を含めた保守に関する現行サービスを、2023年3月末まで継続する予定。

ベータカムやデジタルベータカムなどを再生できるJ-30SDI('04年発売)

PowerHAD FX CCDブロック撮像素子を採用したHDCAMカムコーダ「HDW-650」('08年発売)

【'16年3月末をめどに販売終了となる製品】
HDCAMコンパクトプレーヤー：J-H1、J-H3
Jシリーズプレーヤー：J-30SDI
HDCAMレコーダ：HDW-S2000、HDW-1800、HDW-D1800、HDW-M2000、HDW-S280
HDCAMプレーヤー：HDW-M2100
HDCAM-SRデジタルプレーヤー：SRW-5100
HDデュアルフォーマットレコーダ：SRW-5500
HDCAM-SRデジタルレコーダ：SRW-5800
HDCAMカムコーダ：HDW-F900R、HDW-650