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シャープがNFCタグ付属のBluetooth搭載2.1chシアター
NASやプレーヤー、DACなどハイレゾ製品が各社から
(2014/10/17 22:31)
10月17日に開幕したオーディオ・ビジュアル関連の総合展示会「オーディオ・ホームシアター展 2014」(音展)から、シアターシステムの未発表モデルを参考展示していたシャープや、オーディオメーカー各社の新製品を中心にレポートする。音展の会場は東京・お台場の「タイム24ビル」で、期間は19日まで。
シャープはNFC対応のシアターバーやラックシアターなど
シャープは、4K対応AQUOSのフラッグシップ「UD20」シリーズや、ハイグレードモデル「US20」、パーソナルモデル「U20」、クアトロン プロ搭載のフルHDモデル「XL20」などを中心に展示している。また、テレビに組み合わせてシアタースピーカーも用意。この中に、未発表モデルの2.1chシアターバー「HT-SB602」や、2.1chシアターラックの「AN-SR500」を参考展示している。両モデルの発売時期や価格は未定。
シアターバーの「HT-SB602」は、スリムなバー型スピーカーとサブウーファで構成。既存モデルのHT-SB60に、Bluetoothを追加したのが特徴で、NFCでスマホとペアリングできるタグも付属。テーブルなど本体から離れた場所にNFCタグを置けば、スピーカーに近づかなくてもスマホと簡単にペアリングできる。縦長のスリムなサブウーファと組み合わせて、簡単にサラウンドが楽しめる製品として提案。SB60からの変更点として、前面のユニット部のカラーをブラックとし、エンクロージャと統一している。
スピーカーを内蔵したラックの「AN-SR500」は、50~52型テレビとの組み合わせを想定。既存モデルの「AN-SR600」(46~60型テレビ向け)、「AN-SR400」(32~40型向け)とサイズ以外の仕様は共通。
DSD対応の小型サーバーやネットワークプレーヤー、USB DACなど
ブライトーンは、Pixel Magic Systemsによる「LUMIN」ブランドの小型ミュージックサーバー「L1」を展示。DSDやPCM、FLAC、WAVのハイレゾを含む音源を、LUMINのネットワークプレーヤーで再生可能にするサーバー。独自のサーバーソフトを採用し、高音質で再生できるという。パソコンからドラッグ&ドロップで曲を転送し、NASとして利用できる。価格は1TBが10万円、2TBが13万円。
DSDなどを再生可能なLUMINのネットワークプレーヤー「A1」も出展。DACチップはWolfsonのWM8741を左右チャンネルに各1基搭載、バランス出力に対応している。価格は100万円。
アルミ削り出しで振動対策を施した筐体や、電源部に備えた強力なシールドなどで高音質化。iPadから設定や操作が行なえる。USB接続した音源の再生も可能なほか、インターネットラジオも聴ける。
Olasonic(東和電子)は、15日に発表したNANOCOMPOのDSD対応USB DAC搭載プリメインアンプ「NANO-UA1a」を展示しており、ブース内で試聴可能。'13年発売の「NANO-UA1」をブラッシュアップし、USB DACがDSDにも対応したほか、低域の再生能力などを向上させた点も特徴。11月下旬発売で、価格は8万円。
バッファローは、発売中のハイエンドオーディオ用NAS「DELA N1Z/N1A」を展示。会場で試聴デモを行なっているほか、アップデートでDELAに追加予定のUSB DAC機能を紹介。PS AudioのUSB DAC「Direct Stream DAC」を用いてUSB DACの音を体験できる時間も設けている。
第一通信工業は、McAUDIブランドのステレオパワーアンプ「M1002」を出展。電源部を含めてデュアルモノ構成のクラスDアンプ。増幅段には、従来モデルに比べ約1/3の低ON抵抗を実現したパワーMOS FETを採用した。オーディオ用の大容量電解コンデンサなども備えている。価格は332,000円。
花田スピーカー研究所は、「ボイスコイル振動板」を用いた同軸2ウェイスピーカーの試作機を展示。会場で試聴デモも行なっている。
ボイスコイル振動板は、ボイスコイルをスパイラル状に巻いたものをスピーカーの振動板として使用。コイルの間は固有振動を防ぐために柔軟性を持たせている。振動板の背面にはネオジウムマグネットを組み合わせた磁石板を配置しており、磁石板に設けた開口部から、背面へ出る音波をユニット後方に放出する。振動板と駆動部を一体化しているため、振動伝搬ロスが発生しない点や、薄型化が可能な点などを特徴としている。