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エプソン製プロジェクタ交換ランプの模造品が刑事摘発。非純正品は溶解などの恐れも

 セイコーエプソンは7日、同社製プロジェクタの純正交換用ランプを模した「模倣交換用ランプ」を輸入販売する業者が刑事摘発されたと発表した。

 摘発された業者の模倣交換用ランプは、エプソンの登録商標である「EPSON」を無許可で使用して商標権を侵害、形状を似せて製造されたもの。同社によると「純正交換用ランプに比べて品質面で大きく劣る場合があることも確認されている」という。警察による摘発に至った輸入販売業者に対し、同社は刑事告訴するとともに、捜査に協力する。

 現在、国内外で流通しているという純正ではない交換用ランプを使用した場合、「ランプが点灯しない」、「明るさが不足している」、「交換時間が早くなる」などの不具合が発生する可能性があるという。「純正以外のランプのなかには、エプソンのプロジェクタで使用すると熱による部分的な変色/溶解、異臭や照度劣化、短時間でのランプ切れ、強制シャットダウン、色むら等の安全問題や品質問題を引き起こすおそれのある製品が流通している」としている。

 純正品の購入には、同社製品取扱店や直販サイト「エプソンダイレクトショップ」からの購入を推奨している。「エプソン純正交換用ランプ」の外箱とランプ本体には、エプソン純正品を示すラベルが貼付されている。

(中林暁)