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ファイナル、特殊な加工法「MIM」で最適形状実現。BAイヤフォン「Heaven VIII/VII」

 ファイナルオーディオデザイン事務所は、バランスドアーマチュア型ユニットを搭載したイヤフォン「Heaven」シリーズの新モデル、「Heaven VIII」と「Heaven VII」を12月中旬に発売する。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格は「Heaven VIII」が65,000円前後、「Heaven VII」が55,500円前後。

Heaven VIII

 どちらも、特殊な金属加工法である MIM(Metal Injection Molding=金属粉末射出成形法)を採用し、切削では不可能という音響的に最適化された筐体を採用しているのが特徴。表面の仕上げには、3Dプリンタで成形された「LAB I」の表面加工技術を応用し、MIM成形では困難とされてきた、高精度の表面仕上を実現している。

Heaven VII

 素材はどちらもステンレス。「Heaven VIII」は金メッキ仕上げ、「Heaven VII」は鏡面仕上げ(SS)と、マットブラック仕上げ(MB)の2種類があり、マットブラック仕上げは直販サイト限定となる。

 従来のものより低音再生に優れるという新たなシングルBAユニットを搭載。「原理的に理想のフルレンジ再生により、いつまでも聴き続けられる自然な再生音を可能とした」という。

 なお、ユニットへの開口とチューニング方法の違いにより、「Heaven VIII」は「クリアさと臨場感ある低音」、「Heaven VII」は「クリアなサウンドと温かいボーカル」を聴かせるとしている。

Heaven VIIIのハウジング表面
Heaven VIIのハウジング表面

 イヤーピースは5サイズを同梱。音導管部分と耳に触れる部分とで硬度が異なる2種類のシリコン素材を採用した。スチール製のキャリングケースも同梱する。

(山崎健太郎)