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東芝、IoT事業強化に向けて組織再編。「モノ+こと」ビジネスへ転換

 東芝は、あらゆる「モノ」がインターネットにつながる「IoT(Internet of Things)」を活用した事業推進を加速するため、グループ内に分散しているICTソリューション関連部門を社内カンパニーのクラウド&ソリューション社に4月1日付で統合する。

 今回の組織再編では、コーポレート部門の情報システム部、ソフトウェア技術センターと、システムインテグレーション事業を行なう東芝ソリューションの一部事業をクラウド&ソリューション社に統合。さらに、東芝グループ向けに情報システムサービスを提供している東芝インフォメーションシステムズを、クラウド&ソリューション傘下とする。

 IoTを活用したサービスやソリューションでは、クラウドコンピューティングやビッグデータなどのソフトウェア技術の活用が不可欠となるため、グループ内のICTソリューション部門を集約し、開発力を強化。さまざまな機器やシステムに関する要求仕様や、リアルタイム情報処理技術などを、ライフスタイルや、電子デバイス、ヘルスケア、電力・社会インフラ、コミュニティなどの各技術グループの知見/ノウハウと融合し、IoT共通基盤を開発するという。

 これにより、機器などの「モノ」をネットワークでつなぎ、統合的に監視、分析、制御する新たなIoTサービスやソリューションを創出。「モノ」のビジネスから、モノの持つ情報を活用した「モノ+こと」ビジネスへの転換を加速するとしている。

(臼田勤哉)