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フィリピンで日本方式の地デジ放送がスタート。アジア初のISDB-T採用

 フィリピン共和国は11日、日本方式(ISDB-T方式)を採用した地上デジタル放送を正式にスタートした。総務省によれば、ISDB-Tを採用した日本以外の地デジ放送は、アジアで初とという。

世界の地上デジタルテレビ放送方式(出展:総務省)

 フィリピンは、2010年6月にアロヨ前政権において地デジ日本方式の採用を決定したが、同月就任したアキノ政権下で、その決定に関する再検討が行なわれることとなった。しかし、2013年11月に再検討の結果として、地デジ日本方式を採用することが表明されていた。

 日本政府は、民間と協力し、セミナーやワークショップなどを開催し、フィリピン内の制度整備や放送事業者によるインフラ整備に協力。こうした経緯を経て、フィリピンの大手民間放送事業者であるABS-CBNが、ISDB-T方式の地デジ本放送をマニラ首都圏などで11日からスタートした。

(臼田勤哉)